スイスのおすすめ観光スポットTOP20

スイスと言えば、『アルプスの少女ハイジ』というイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。 雄大な山々に囲まれた大自然、それはスイスの最も美しい風景と言えます。

勿論、スイスの魅力はそれだけではなく、名物のチーズが絶品で、チーズフォンデュやラクレットなどの絶品グルメを味わうことができます。 スイス観光スポットの写真や観光地のレビューを通して、スイスの魅力を感じていただき、スイスへの旅に一歩踏み出してみませんか。

今回はスイスの観光スポットでも特に訪れてみたい20ヶ所を紹介致します。

最初に見るべきスイスの観光地リスト

まずスイスで見るべき名所として上げられるのは、マッターホルン、ラインの滝、アレッチ氷河などの世界的にも人気観光地です。 当然、スイスの魅力はそのような絶景だけではありません。 自然と調和した作りが特徴の様々な建造物も欠かせないスイスの魅力の一つです。

特に、中世ヨーロッパの面影がほとんどそのまま残っている旧市街の街並みなどは見逃すわけにはいきません。

非常に魅力的な観光スポットを誇るスイスで、最初に見るべき名所を15ヶ所ご紹介します。

1. グロスミュンスター大聖堂(チューリッヒ)

河岸に佇むグロスミュンスター大聖堂

グロスミュンスター大聖堂は、2本の塔が目を引くチューリッヒを象徴する歴史的建造物です。 美しいのはロマネスク様式で作られた外観だけではありません。 内部にも装飾窓が張られ、地下室も外観と同じくロマネスク様式で作られています。 この大聖堂の建築が始まったのは1100年頃で、その110年後に完成しました。

かつて塔の頂上には、木製の尖り屋根が付いていましたが、1781年の火事で焼け落ちてしまったためネオゴシック様式の屋根に付け替えられました。 この塔の一本、カールス塔は一般開放されており、チューリッヒの街並みと湖を一望できる絶景を味わうことができます。



2. ツェルン湖(中央スイス)

К山々に囲まれたルツェルン湖

ルツェルン湖は中央スイス地方にあり、スイス連邦発祥の地となった4つの原州を結ぶ湖です。 正式名称は「4つの森の州の湖」という意味を持つフィアヴァルトシュテッテ湖ですが、通称、ルツェルン湖と呼ばれています。 スイスでは5番目に大きな湖で、他の湖とも繋がっており、非常に複雑な形をしています。 そのおかげで、入り江と周囲の山々が織りなす風景は、非常に幻想的なものとなっています。

特に観光客の評価が高いのが、ルツェルン湖クルーズです。 青空の下のランチクルーズや、夕陽と共にディナーを楽しめるサンセットクルーズが楽しめます。



3. サン・モリッツ(サン・モリッツ)

美しい山々に囲まれたサン・モリッツ湖

サン・モリッツは、元々温泉地として知られていましたが、19世紀後半より観光地化が進み、現在ではリゾート地として非常に人気のある観光スポットです。 その後は、1928年と1948年の過去2回の冬季オリンピックが行われるなど、ウィンタースポーツのメッカともなっています。 冬のリゾート地として有名ですが、ハイキングやサイクリング、ゴルフ、ヨット、乗馬など年間を通して多彩なアクティビティが楽しめる点も魅力です。

また、グレッシャー・エクスプレス(氷河特急)やベルニナ・エクスプレスなど人気の絶景ルートの発着点でもあるので、観光の拠点としてうってつけです

4. マッターホルン(ツェルマット)

青空の下のマッターホルンと麓の高山湖

マッターホルンはスイスとイタリアの国境上にそびえ立つ、標高約4478メートルの山です。 スイスの観光スポットランキングにおいて、口コミ人気が最も高く、ヨーロッパでも随一の人気を誇る名峰です。 マッターホルンを鑑賞する展望台としては、スネガやシュヴァルツゼーなどの人気があります。 どちらの展望台にもツェルマットからケーブルカーが出ており、短時間で行くことが可能です。

駅周辺にはレストランや湖があり、複数のハイキングコースが整備されているため、観光客の拠点としておすすめの観光スポットです。

5. ライン滝(シャフハウゼン)

激しく流れ落ちるライン滝

ライン滝は、高さは約23メートル、横幅が約150メートルある、ヨーロッパ最大の水量を誇る滝です。 アルプスを源にドイツに流れていくライン川の中で、詩人ゲーテも讃える景勝地としても古くから世界的に有名です。 クルーズボートで滝壺を巡ったり、岩登りしたりなどスリルを味わうこともできます。 横には1100年の歴史を誇るラウフェン城があり、城に向かう途中にある展望台や、城から見る滝の景色も素晴らしいです。

また、近隣に美しい家々や絶景の城塞を持つシャフハウゼンがあり、散策に足を伸ばすことも可能です

公式サイト: http://www.rheinfall.ch/en/

6. レマン湖(スイス)

青空の下ボートが浮かぶレマン湖

レマン湖は、フランスとの国境にある中央ヨーロッパ最大の湖です。 アルプスのローヌ氷河が流れ込んでできた湖で、ジュネーヴ方面からローヌ側としてフランスへと流れていきます。 これまで、奥に広がるアルプスと湖が織り成す風景の美しさによって、多くの芸術家や王侯貴族たちを魅了してきました。 約150年の伝統を持つ湖船でクルーズを楽しむことができます。 また、レマン湖湖畔にはローザンヌとモントレーという町があり、高級リゾート地として有名です。

数多くの著名人に愛されており、スイスでの観光ツアーとして、有名人ゆかりの地めぐりをすることも可能です。

この綺麗な映像を見ながら、スイスならではの雰囲気を味わって下さい。

7. チューリッヒ旧市街(チューリッヒ)

河畔に中世の建物が並ぶチューリッヒ旧市街

チューリッヒはスイスの経済の中心地である最大の都市です。 現代的な建物も多い反面、リマト川を中心にぐるりと広がっている旧市街には、中世の美しい建物がそのまま残っています。 まず散策を始めるときは、「チューリッヒ発祥の地」であるリンデンホーフの丘から始め、美しい街を一望してください。 グロスミュンスター大聖堂や、フラウミュンスター教会など観光スポットがたくさんあります。

もし、チューリッヒの街を散策していて、お腹がすいたら名物レストランツォイクハウスケラーに行ってみてください。 このレストランの建物は、元は武器庫として1487年に建造されたものでした。 中は中世の雰囲気たっぷりで、美味しいスイスの食べ物を味わうことができます。

8. シヨン城(モントルー)

レマン湖畔に立つシヨン城

シヨン城はレマン湖のほとりの岩の上に建てられており、まるで水面に浮かんでいるように見える城です。 12世紀半ばから13世紀にかけて建設されたこの城は、13〜16世紀にはサヴォイア公の居城として発展した歴史があります。 その美しい姿から、数多くの詩人や画家を魅了し、ルソーの『新エロイーズ』やバイロン卿の『シヨンの囚人』の舞台となりました。 現在は城の歴史・文化を紹介する博物館として、スイスで最も人気のある観光名所となっています。

ガイドツアーだけでなく、日本語を含む数か国語による解説を行ってくれるオーディオガイドが城の各所に用意されています。

公式サイト: https://www.chillon.ch/en/

9. レッチ氷河(ヴァレー州)

峡谷に広がるアレッチ氷河

アレッチ氷河は、アルプス山脈の最大の氷河で、ユーラシア大陸の西側としても最大のものです。 全長24キロメートル、幅1.6メートル、面積171平方キロメートルの規模があります。

2001年に自然遺産として、ユネスコの世界遺産に登録されました。 氷河の雄大な眺めはパワースポットとして非常に人気があります。 もし氷河全体を見渡したい場合には、エッギスホルンからの眺めが最高です。

氷河が流れ出し、カーブを描いて流れていく光景だけでなく、遠くにマッターホルンなどの山々をまとめて見ることができます。 また、ロープウェイやゴンドラリフトなどを利用して、山上でのハイキングを楽しむこともできます。

10. バレンベルク野外博物館

バレンベルク野外博物館に展示されている民家

1978年にスイス唯一の野外民俗博物館としてオープンしたこの博物館は、一つの村のようになっています。 66ヘクタールのエリアは、それぞれスイス各地の地方ごとに分かれており、ほぼスイス全州のさまざまな地域から収集された約100の建物が移築されています。

地域ごとに民家や農家の建築の異なっている様子を見ることができます。 また、民家だけでなく様々な生活に関わる店舗も移設されており、昔ながらの物作りの展示や体験を楽しむことができます。 また、昔ながらの製法のまま作られたパンやチョコレート、チーズなどがお土産として販売されています。

公式サイト: https://www.ballenberg.

11. ゴルナーグラート鉄道(ツェルマット・ゴルナーグラート)

マッターホルンを背景に鉄橋を渡るゴルナーグラート鉄道

ゴルナーグラート鉄道は、1898年に開通した伝統を誇る登山鉄道です。 通年運行しており、ツェルマット村からゴルナーグラートまでを約40分で結んでいます。 トンネルがなく、全路線が屋外を走る路線であり、アルプスの絶景を楽しむことができるのが魅力です。 おすすめの観光スポットとしては、逆さマッターホルンを見ることのできる山上湖があるローテンボーデンがあります。 また、ルートには5つの停留所があり、どの停留所でも下車でき、四季折々の多彩なハイキングが楽しめます。

公式サイト: https://www.gornergratbahn.

12. ピラトゥス山(ルツェルン)

展望台とホテルが立っているピラトゥス山の頂上

標高2128メートルのピラトゥスの山は、切り立った険しい岩石がそそり立つ幻想的な山です。 古くから人気のある観光スポットであるピラトゥス山頂へは、ルツェルン湖に面するアルプナッハシュタットから登山鉄道が出ています。 終点の山頂駅であるピラトゥス・クルムまで結んでいる登山鉄道は、傾斜度48%の世界一急勾配のラックレールです。 この山頂駅には2軒の山岳ホテルがあり、特に1890年に建てられたホテル・ピラトゥス・クルムは伝統があり、1999年からは州の保全指定建造物になっています。

また、山頂駅であるピラトゥス・クルムからは横に連なるトムリスホルン山頂まで歩くハイキングコースが整備されています。

公式サイト: http://www.luzern.com/

13. ツェルマット(ツェルマット)

川が流れる雪の積もったツェルマットの街並み

ツェルマットはマッターホルンの麓、標高約1600メートルのところに位置する、スキー、登山、ハイキングを楽しめる有名なリゾート地です。 環境に配慮しており、ガソリン車は乗り入れ禁止で、非常に静かな環境と清らかな空気が保たれています。 様々なアクティビティが楽しめるのが魅力ですが、一番人気があるのは年間を通して多彩なコースを楽しめるハイキングです。 一面が銀世界となる冬には、スキーを中心としたウィンターリゾートを楽しむために、多くの観光客が集まります。

また、グレッシャー・エクスプレス(氷河特急)の発着点としても有名です。

公式サイト: https://www.zermatt.ch/ru

14. ライオン記念碑(ルツェルン)

池の上の岩に刻まれたライオン記念碑

ルツェルンにあるライオン記念碑は、ロイス氷河にえぐり取られた岩石に彫られて作られています。 矢が刺さった瀕死のライオンが、スイスの国旗と百合の紋章を抱えて横たわっている石像です。 この像は、1821年にデンマークの彫刻家トーバルセンが制作したものになります。 命をかけてフランス王家のために戦って死んだスイス人の傭兵の忠誠心と武勇を称えて作られました。 瀕死のライオンは死にかけている兵士を見たてたもので、百合の紋章はフランスのブルポン王家の紋章で、命を賭けてフランス王家を守った姿を現しています。

また、アメリカの作家マーク・トウェインは、この像のことを「世界で最も悲劇的で感動的な像」と称賛しました。

公式サイト: http://www.luzern.com/ru/

15. カペル橋(ルツェルン)

ロイス川に架かる屋根付きのカペル橋

カペル橋は、スイスのルツェルンを流れるロイス川に架かるヨーロッパでもっとも古い木造橋です。 14世紀中ごろに街の要塞地として建てられたものであり、現在ではスイスの主要な観光スポットとなっています。 見所は、屋根の下に配置されてある板絵で、この絵を通して州全体や州、都市の歴史を学ぶことができます。 一度火災で焼けたことはありましたが、現在では修復されており、美しい姿を観光客に見せています。

周囲の山々とルツェルン湖の風景が美しいだけでなく、近隣にはムーゼック城壁や、シュプロイヤー橋、ライオン記念碑などの観光名所もある人気観光地です。

訪れるべき他のスイスの観光スポット

ここまでスイスが誇る観光スポットで、特に必見の15ヶ所をご紹介しました。 しかし、スイスの観光地にはその他にも魅力的な場所があります。 特にスイスの歴史を肌で感じられるような旧市街や、歴史的建造物は必見です。 初めての方でも旅に慣れている方でも楽しめるようなスイスの訪れるべき観光地を5ヶ所ご紹介しましょう。

16. ベルン旧市街(ベルン)

古い街並みが連なるベルンの旧市街

ベルン旧市街は、スイスの首都ベルンにある旧市街です。 この町は、ツェーリンゲン家のベルヒトルト5世によって1191年に創設されました。 中世ヨーロッパの美しい街並みが残っており、1983年に文化遺産としてユネスコの世界遺産に登録されました。 見所としては、ツィットグロッゲと呼ばれる時計塔や、下門の橋、大聖堂、数多くの泉があります。 旧市街では、ゆったりとした通りの散歩を楽しんだり、居心地の良い広場でリラックスしたりすることができます。

また、中世の石造りのアーケードが約6キロも伸びており、雨の日でも濡れずに買い物を楽しむことができます。 グルメの面でも、レストランやショップが建物の1階部分に軒を連ねており、数多くのペストリーショップのおいしいケーキを食べられます。 もちろん首都ですので、スイスでのホテルを取る際に困ることはありませんし、旅の拠点として充分な街です。

公式サイト: https://www.bern.com

17. ベッリンツォーナ旧市街の3つの城と防壁・城壁群(ベッリンツォーナ)

緑に抱かれたモ堅牢な造りのモンテベッロ城

ベッリンツォーナ旧市街の3つの城と防壁・城壁群は、2000年に文化遺産として、ユネスコの世界遺産に登録されました。 この3つの城とは、カステルグランデ(巨城)、モンテベッロ城、サッソ・コルドバ城から構成されています。 もっとも古い城はカステルグランデで、基盤ができたのは4世紀半ばのローマ帝国の時代でした。 その後、13世紀にモンテベッロ城が建てられ、1400年ごろにサッソ・コルドバ城ができ、今のような構成になったそうです。

現在はそれぞれのお城の中には博物館が作られ、重要な文化発信施設として様変わりをしています。 また、それぞれのお城から残り二つのお城と旧市街が一望でき、素晴らしい景観を楽しむことができます。

18. ジュネーヴ美術・歴史博物館(ジュネーヴ)

曇り空の下に佇むジュネーヴ美術・歴史博物館

ジュネーヴ美術・歴史博物館は、1903〜1910年に建設された、100年以上の歴史を誇る美術・歴史博物館です。 総面積は7000平方メートルにも及び、65万を超える膨大な数のコレクションを有しており、考古学部門、美術部門、工芸部門の三部門で構成されています。 特に考古学部門では、スイス最大のエジプトコレクションを見ることができます。 各部門につき、数千から数万の展示品がありますので、何度かに分けて鑑賞することをおすすめします。 なお、特別展は有料ですが、常設展は無料で鑑賞することができます。

19. ティトリス山(エンゲルベルク)

ティトリス山の麓に広がるスキーリゾートの街並み

ティトリス山は、スイスのちょうど中央、エンゲルベルクのそばにあります。 マッターホルンやユングフラウに比べると、スイスの観光名所としては穴場スポットになります。 ですが、観光名所としてティトリス山には、他の観光スポットに負けない物があります。 それが、山頂に向かうために設置されている、世界初の回転式ロープウェイです。 ロープウェイ内の床が回転するため、アルプスの絶景を360度眺めることができます。 また、ヨーロッパで最も高いつり橋や、スノーチューブ体験、氷河洞窟の探索などアクティビティも豊富です。 もちろん、春から秋にかけては山上湖のトリュプゼー周辺でのハイキングやマウンテンバイクを楽しむこともできます。

20. レーティッシュ鉄道(グラウビュンデン州)

高山トンネルに入っていくレーティッシュ鉄道の赤い車両

レーティッシュ鉄道は、スイス東部のグラウビュンデン州を中心とする、約400キロの路線網を持つスイス最大の私鉄です。 トゥージスからサン・モリッツまでをつなぐアルブラ線と、サン・モリッツからイタリアのティラーノまでのベルニナ線の二線から構成されています。 100年以上の歴史を持ち、アルプスの大自然を損なうことなく横断していくこの鉄道は、スイスの最も重要な輸送動脈となっています。 この鉄道と共存しているアルプスの美しい景観は、多くの観光客に愛されています。

なお、2008年にはレーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観という名称で、文化遺産としてユネスコの世界遺産に登録されました

公式サイト: https://www.rhb.ch/en/

スイスは地図で見ると非常に小さな国です。 ですが、アルプスの美しい山脈や花咲く緑の草原、美しい湖、そして世界遺産の古都の佇まいは素晴らしいです。 これらの観光スポットの数々は、旅行をする人に決してつまらないと言わせないだけの魅力があります。

どれだけ日数をかけても足りないくらいの名所があるスイスですが、旅行をするのにおすすめの季節があります。 それは、観光の穴場の時期となる9月にやってくる秋です。 気温も穏やかで観光しやすいうえに、日本と同じく木々が黄色に染まり、青空と雪に覆われた美しい山々とのコントラストは最高です。 観光客も夏と比べると少なくなるので、混雑を避けてゆったり過ごしたい人にはお勧めの時期です。

ぜひとも、今回の記事で見てきた内容をスイスでのガイドにしながら、数多くの観光名所を訪れてください。