ヨルダンのおすすめ観光スポットTOP25

ヨルダンは歴史的な建造物や、魅力的な大自然があり見所いっぱいの国です。ビザが簡単に取得でき、中東の国の中では治安が比較的良く物価が安いので、20万前後の予算で旅行をすることができます。もし、ヨルダンを旅行したことがないのであれば、ぜひとも未知の世界を体感しに行ってみませんか。今回はヨルダンの中で是非立ち寄って欲しい25ヶ所を、ヨルダンの観光スポットの写真と共に紹介していきます。

最初に見るべきヨルダンの観光地リスト

自然と歴史の宝庫、美しい国ヨルダンで見るべき名所は非常に多いです。その中でも、ジェラシュ、ぺトラ遺跡、死海などは、初めてヨルダンを訪れる方でも親しみやすく、ぜひ行っておきたいスポットです。ここではまず、ヨルダンで見るべき観光スポットを10ヶ所ご紹介します。

1. アジュルン城(アジュルン)

山頂に位置するアジュルン城

12世紀末、アイユーブ朝の創始者サラディンの甥により、十字軍への防備のために建造された城です。同国を代表する中世アラブの軍事建築の一つとして知られ、何世紀もの間、十字軍の侵攻や自然災害を経験してきました。山の頂上にあるため、観光客は死海と広大なヨルダンの広がりを見ることができ、その圧巻な眺めにより人気の観光名所の一つになっています。城の麓にはホテルが一つあり、オリーブ畑の広がる上にアジュルン城が望め、観光する際の拠点となるはずです。



2. キング・アブドッラー1世モスク(アンマン)

日の光に照らされ輝くキング・アブドッラー1世モスク

アンマンにあるキング・アブドッラー1世モスクは、遠くからでも目立つブルータイルの青い屋根が特徴の、圧倒的のあるモスクです。3000人が一度に礼拝できる巨大なモスクで、入場料を払えばイスラム教徒以外も見学できるため、観光客も気軽に立ち寄れます。外観が美しさ以外にも、ステンドグラスや青い天井、赤い絨毯など内部も見所たっぷりです。女性は入り口でヒジャブを借りて入場することになります。また、館内の写真撮影は禁止で、礼拝の時間は見学ができません。



3. 死海(ヨルダン)

真っ白な塩の結晶とエメラルドグリーンに輝く死海

ヨルダンとイスラエルの国境に位置し、世界で最も低い場所にある湖が死海です。世界で最も標高が低いため酸素濃度が高く、死海の水は肌に良いミネラル分を多く含むため、美容や健康を求めてたくさんの観光客が集まる保養地でもあります。死海と言えば浮遊体験も魅力的ですが、ミネラル分たっぷりの死海の泥パックも観光客に人気です。エメラルドグリーンの透き通った水と、群青色の青空、そして夕日の沈んでいく様子など、絶景も楽しむことができます。

4. アンマン城塞(アンマン)

列柱が立ち並ぶアンマン城塞

ヨルダンの首都アンマンの市街中心部、ジャバル・エル・カラという丘にある史跡です。丘の上にあるため、アンマン市内をパノラマで見わたすことのできる絶景スポットとして非常に人気が高い観光名所です。ヘラクレス神殿の遺跡、ビザンチン教会、そしてウマイヤ宮殿の遺跡の三つの部分で構成されています。敷地内にある小さな考古学博物館には、古代動物の骨や四万年前の石器など珍しい展示物が多く、研究者だけでなく世界中の観光客を魅了してやみません。

5. ペトラ遺跡(ワディ・ムサ)

山と一体となった荘厳な神殿

遊牧民族ナバテア人によって栄えた隊商都市で、砂岩をくり抜いて造られています。岩の芸術とも称され、光の加減によって岩の色が何色にも変化して見える美しさを誇っています。数々の映画の舞台となり、観光スポットランキングや口コミで、常にトップに位置する人気観光地です。歴史の重みとハリウッド映画の世界観を味わえるため、ケタ違いのスケールに圧倒されます。見所を回り尽くすためには、ガイドブックの地図を読み込んでおくことが大事です。

公式サイト: http://www.visitpetra.jo/

この綺麗な映像を見ながら、ヨルダンならではの雰囲気を味わって下さい。

6. ジェラシュ(ジェラシュ)

楕円形に列柱が並んでいるジェラシュ

ヨルダン北部の都市ジェラシュには、ローマ帝国の十都市同盟、デカポリスの一つ「ゲラサ」という古代都市の遺跡があります。2000年前の古代ローマ都市の街並みがそのまま遺跡として残っており、その姿から「中東のポンペイ」と呼ばれ、人気観光地となっています。この遺跡の魅力は何と言っても保存状態の良さで、タイムスリップして古代ローマの街を歩いているような気分を味わうことができます。

7. ワディ・ラム砂漠(アカバ)

青空と白雲の下広がるワディ・ラム砂漠

ヨルダン南部にあるワディ・ラム砂漠は、映画「アラビアのロレンス」のロケ地ともなったところです。赤茶色の砂漠と巨大岩石によって作り出された美しく壮大な景色が広がっています。ヨルダンでも非常に人気の高い観光地で、現地ヨルダンでの観光ツアーも様々なものが用意されています。4WDによる砂漠を横断するツアーや、ロッククライミングや満点の星空を堪能できるキャンプツアーなど、アクティビティが豊富です。

8. ヨルダン考古学博物館(アンマン)

モザイク壁のヨルダン考古学博物館の入口

ヨルダンの首都にあるアンマン城塞に位置する国立考古学博物館です。ヨルダンにある遺跡から発掘された、旧石器時代から16世紀初頭にかけての遺物が展示してあります。見所としては、ガラス、燧石、金属、彫像、宝石で作られた家庭用品の展示だけでなく、時代の異なるコインのコレクションです。以前は、死海文書などが展示されていましたが、現在は新たに設立されたヨルダン博物館に展示されています。

9. アムラ城(アンマン)

ヨルダンの砂漠の中に立つアムラ城

アムラ城はウマイヤ朝時代の原形のままの姿を残す城跡遺跡として世界遺産にも登録されています。元々は歴代のカリフが息抜きの場として使っていたローマ式の浴場施設だったそうです。現存している数少ないイスラム帝国後の浴場施設としては最古のものになります。そのため、世界中の観光客が訪れるヨルダンの史跡の中でも、人気の観光スポットの一つです。各部屋の床にはヘレニズム様式のモザイク・タイルが貼られ、壁面に遺されているフレスコ画は必見です。

10. マイン・ホット・スプリングス(マダバ)

マイン・ホット・スプリングスの滝

マイン・ホット・スプリングスはオアシススタイルのリゾートで、温泉の滝の真下に位置する屋外プールとスパを併設しています。医療と健康施設を備えた5つ星ホテルが建設されており、高度な資格を持ったスペシャリストによるマッサージ、バス、プール、美容院など、幅広いサービスを楽しめることができます。また、マダバへのビジネス出張や観光の滞在先として最適なだけでなく、主要観光地へのアクセスも良いためヨルダン観光の拠点として抜群の立地です。

公式サイト: http://www.mainhotsprings.com/

訪れるべき他のヨルダンの観光スポット

ここまでヨルダンが誇る観光スポットで、特に必見の10ヶ所をご紹介しました。しかし、ヨルダンにはほかにも多くの魅力的な人気観光地があります。特に日本と同じように四季があり、夏や冬よりも春に楽しめる場所が多いです。初めての方でも慣れている方でも楽しめるようなヨルダンの訪れるべき観光地を15ヶ所ご紹介しましょう。

11. ローマの円形劇場(アンマン)

アンマン市の街中に位置するローマの円形劇場

ローマ皇帝アントニウス・ピウスの時代に建設されたヨルダン最大のローマ劇場です。これほど大規模なローマ劇場は世界的にも珍しく、アンマン市内を訪れたら必ず行っておきたい場所です。歴史的な建造物ですが、現在でもイベントや撮影に使用されています。実際にステージに立ち、反響を利用して聴衆へ声を届かせる仕掛けを体験することもできます。先人の英知と知恵を体感できるスポットです。

12. ムジブ自然保護区(マダバ県・カラク県)

ムジブ自然保護区の美しい渓谷

ムジブ自然保護区は、世界で最も標高の低い自然保護区で、死海の東岸に近い風光明媚な場所です。この保護区には多様な生態系が形成されており、現在もこの生態系に関する調査や記録活動が続いています。300種以上の植物や希少なネコ科の動物、ヤギやその他山岳動物の楽園になっています。また、高く深く切り立った岩の間に流れる川をリバーウォーキングすることができる点も観光客を惹きつけるポイントです。

13. カラク城(カラク)

カラク城の西部正面の壁

カラクは旧約聖書に「キル」という名前で出てくる歴史的な町です。また、十字軍国家の一つであるエルサレム王国の一部であり、その際に建てられた城がカラク城です。城の内部にはカラク考古学博物館もあり、この地域の地方史を出土した考古資料の展示を通じて紹介しています。高台にあるために眺めが良く、ヨルダン渓谷や死海の景色は必見です。特に、ヨルダンの国全体が緑に覆われる4月中旬がベストシーズンです。

14. 王立自動車博物館(アンマン)

王立自動車博物館に展示されているクラシックカー Ankur P
王立自動車博物館に展示されているポルシェ・カレラGT Ankur P

観光レビュー記事の中でもアンマン市内観光で1番人気の場所がこの王立自動車博物館です。ここでは、車を通してヨルダン・ハシミテ王国の歴史を知る事ができます。60台のクラッシックカーと50台のバイク、ロールスロイスやキャデラックの限定モデルなど、非常に豪華な車が展示されています。そのため、車に興味がない人でも圧倒されることが多いそうです。貴重な写真やビデオ資料も閲覧できるので、とにかく車好きにはたまらない博物館です。

15. ヨルダン国立美術館(アンマン)

ヨルダン国立美術館への入り口 Rami Tarawneh

1979年に設立されたヨルダン国立美術館は、小さいながらも特徴的な建物で、ヨルダンの芸術、絵画、陶器、彫刻が展示されています。アラビア文字を用いた絵画や、現地の絵画が沢山あり、ヨルダンきっての画家や芸術たちによる趣向をこらした作品は一見の価値有りです。街の静かな場所にあり非常に美しい作りのため、静かに作品鑑賞ができます。また、最上階のカフェは景色もよく、コーヒー、ケーキも美味しくてお薦めです。

16. ダナ生物圏保護区(ヨルダン)

緑の生い茂るダナ生物圏保護区

ダナ自然保護区は、日本での知名度は低いですが、ヨーロッパやアメリカからの観光客にはとても人気がある穴場スポットです。ヨルダン最大級の自然保護区であり、5時間から7時間ほどかけて、14kmの道のりをトレッキングすることができます。何本もコースがありますが、中にはガイドなしで歩くことができるコースも存在します。決して楽ではありませんが、ヨルダンの希少な植物や生物を目いっぱい味わうことができます。

17. ショーバック城(ペトラ)

丘の上にたたずむショーバック城 Bernard Gagnon

円錐形の岩山の丘の上にある12世紀の十字軍の城跡です。荒涼とした丘の上に簿つんと佇む砦の姿は壮観で、静寂を味わうことができます。かつては十字軍が使用した城ですが、現在ほとんど城の形は残っていません。その廃墟のような城の中には地下通路があり、中枢部分まで入っていくこともできます。また、高台からくねくねと複雑に曲がる地層や、自然保護区のダーナを北に望み、パノラマの景観が楽しめます。

18. アカバ(ヨルダン)

アカバの遊歩道のフラッグポール

海とほとんど接していないヨルダンの中で唯一の港湾都市がアカバです。この都市は一年を通して温暖な気候のため、リゾート地として有名で、近隣の国から数多くの観光客が訪れます。海と砂漠の両方が楽しめる上に、更にイスラム文化も体感できる見所満載の街です。リゾート地としての機能が整えられており、ヨルダンでのホテルを取るならば、この街がおすすめです。また、美味しい食べ物が多く、グルメや買い物が楽しむことができ、お土産も豊富にあります。

19. ウム・カイス(ヨルダン北部)

立派な列柱があるテラス Ankur P
ローマ式の円形劇場の遺跡

古代ギリシャやローマ時代の都市遺跡があり、新約聖書に登場するデカポリスの一つ、ガダラがあったと言われている場所です。かつては「新たなるアテネ」と呼ばれ、立派な列柱があるテラスや、2つの劇場の遺跡が見所です。ヨルダン渓谷とガリラヤ湖を見下ろす美しい丘の上からの眺めは最高です。名所を見物した後は、3つの国を一望できる一流レストランのテラスで食事を楽しむことができます。

20. ウム・エル・ジマル遺跡(ヨルダン)

水路のアーチが残るウム・エル・ジマル遺跡

ナバテア王国のラベル2世によって築かれた街の遺跡です。黒い玄武岩を使って町が建造されているのが特徴で、かつては「黒い砂漠の宝石」と呼ばれていました。747年の大地震で壊滅的な打撃を受けたのち、遺跡は千年以上も手付かずのままになっていました。この広大な遺跡には、15ほどの教会や聖堂の跡を始め、地下室、貯水槽、倉庫、通路など色々と残っています。無造作に石が転がっている一方で、当時の生活感を感じられる場所です。ヨルダン北東部の黒い玄武岩からのグレコローマン都市ウンム・アル・ジマルの建物の遺跡

「黒真珠」はウンム・アル・ジマルと呼ばれ、グレコローマン都市全体の形をした大規模な記念碑であり、すべて黒玄武岩でできています。かつては、シリアの砂漠を通るキャラバンルートの主要な停留所でした。今日、かつて繁栄した都市から、紀元前2世紀頃にさかのぼる多くの石の遺跡が残っています。-ここでは、教会、都市の門と兵舎、石の墓の遺跡を区別できます。遺跡の周辺には、農業のおかげで地元の土壌が乾燥しているにもかかわらず、近代的な居住地があります。村自体は、ナバティヤの古都、ボストラの郊外として出現しました。8世紀に AD ボストラと近隣のすべての町や村を破壊した大地震があり、遺跡は千年以上も手付かずのままでした。

21. ハラナ城(ザルカ)

砂漠の中に立つハラナ城

8世紀初めウマイヤ王朝のカリフ・ワリード1世の時代の建造された城です。中庭がある四角形の石造建築で、ビザンチン建築とササン朝ペルシアの影響が見られます。何もない砂漠の中にいきなり現れる方形の建築物であるハラナ城は、まさに砂漠の城のイメージそのものと言って良いでしょう。また、砂漠の中に残っている城の遺跡の中では最も保存状態が良く、往時の様子を一番偲べる場所になっています。

22. 王立戦車博物館(アンマン)

ジープや臨場感のある展示をされた戦車 Freedom's Falcon
博物館に展示されているアメリカとイギリスの戦車 Freedom's Falcon
博覧会ホールに展示される戦車とヘリコプター Freedom's Falcon

世界で最高の軍事記念品博物館の1つとして、観光客だけでなく、軍事史や技術に関心がある全ての人にとって見所満載の観光スポットです。中東や周辺地域の紛争で用いられている戦車が中心ですが、第一次世界大戦から現在使用されている戦車まで、展示されているものは多岐にわたっています。その戦車が活躍した時代背景に則ったジオラマ形式で展示されており、非常に見やすい作りになっています。また、日本の陸上自衛隊の61式戦車を貸付され展示されています。

公式サイト: http://rtm.

23. ヨルダン子供博物館(アンマン)

トリコロールカラーのヨルダン子供博物館の入口 Freedom's Falcon

ヨルダン子供博物館はヨルダン王妃主導により2007年に設立されました。アンマンの観光スポットでも上位の人気をほこり、口コミの数も子供を持つ親たちから高評価が多いです。都市のミニチュアモデル、古代の研究部門、人体、空間、光学、光などの150を越える展示があり、子供達を飽きさせることがありません。また、建設、工芸、科学などの実験や研究をゲームを通じて、子供達に分かりやすく体験させることができます。

公式サイト: http://www.cmj.

24. アカバ湾(アカバ)

透明なアカバ湾をダイビング
珊瑚礁の海を泳ぐウミガメ

アカバ湾はダイビングが盛んで、世界でも有数のダイビングスポットを要しているため、世界中からダイバーが集まってきます。アカバ湾の魅力は、何といっても一年中暖かい水質と透明度が高く優れた可視性です。さらに、ウミガメやジンベイザメ、マンタなどの海洋生物を観察したり、紅海の美しいサンゴ礁を楽しんだりできます。多種多様なダイビングの場があるため、初心者から経験豊富なダイバーまで満足させるはずです。ダイビングはアカバのトップ観光スポットの1つです。紅海には、住民と絵のようなサンゴ礁が豊富です。

アカバは一年中暖かい水と優れた可視性を持っています。多種多様なダイビングの場があるため、初心者から経験豊富なダイバーまで、ここは素晴らしい場所です。アカバのダイビングセンターでは、経験豊富なインストラクターと一緒にダイビングし、風変わりな海洋生物を観察したり、紅海の美しいサンゴ礁を楽しんだりできます。

25. ベタニア(ヨルダン川)

イエス・キリストの洗礼場所 Jan Smith

ヨルダン川のベタニアは、イエス・キリストが洗礼を受けた場所とされており、世界遺産にも指定されています。イスラエルとの国境にある世界遺産のため、ヨルダンの現地ツアーに参加する必要があるので注意です。キリストが洗礼した場所や,洗礼者ヨハネに関する教会や修道院、礼拝所など見所たっぷりです。また、モザイク画を見ることもおすすめで、キリストが洗礼を受けた様子や、昇天する様子などが描かれています。ヨルダンの観光地のおすすめを紹介してきましたが、飛行機の直行便がないことを除けば、非常に魅力的な土地です。 初めて旅をする場所ではどうしても日数が掛かってしまうかも知れませんが、今回の記事を読んでいただき、ヨルダンでのガイドとして観光のお役に立てれば幸いです。