イスラエルのおすすめ観光スポットTOP25

イスラエルは温暖な気候の国で、神秘的な雰囲気に包まれています。歴史と伝統、宗教が深く絡み合った建物、場所、自然、人々が多岐にわたって混在しており、そのため一度訪れると虜になってしまう人も多いです。また2020年3月12日から直行便が出ることになり、イスラエルでの観光ツアーも増えてきています。イスラエルの観光スポットの写真や観光地のレビューを通して、深い歴史の息吹を感じていただき、イスラヘルへの旅行に一歩踏み出してみませんか。
今回はイスラエルの観光スポットでも特に訪れてみたい25ヶ所を紹介致します。

最初に見るべきイスラエルの観光地リスト

国の規模が小さいにもかかわらず、数々の聖地、奥深い歴史を感じさせる遺跡、そして絶景の多い自然と数多くの観光スポットが見られます。
特に、エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地として深い歴史に彩られています。聖墳墓教会、嘆きの壁、岩のドームなどは、それぞれの宗教の聖地として、初めてイスラエルを訪れた人にも祈りの力を感じられる場所となるはずです。
また、中東のヨーロッパと呼ばれているように、イスラエルでのホテルには不安がありません。ここでは、まずイスラエルで見るべき観光名所を10ヶ所ご紹介します。

1. 聖墳墓教会(エルサレム)

聖墳墓教会の中にある聖ヘレナ教会のドーム

イエス・キリストが処刑され、埋葬されたというゴルゴダの丘に建設された教会です。西暦326年、ローマ皇帝、コンスタンティヌスによって建てられました。ロマネスク様式の聖堂の中には、キリストに関わる聖遺物や色鮮やかなフレスコ画があり、荘厳で神々しい空気を感じさせてくれます。
特に、キリストの墓は常に多くの巡礼者の行列ができており、2時間近く待たないといけないほどです。事前にキリスト教について勉強しておくと、より有意義な時間を過ごせるはずです。

公式サイト: http://www.holysepulchre.custodia.org/

2. 嘆きの壁(エルサレム)

人々が祈りを捧げる嘆きの壁

イスラエルの観光地において、観光スポットランキングで1位としてあげられるのがこの嘆きの壁です。ユダヤ教の聖地である嘆きの壁は、西暦70年にローマ帝国の軍隊が、エルサレム神殿を破壊した時に残された外壁の一部です。数多くのユダヤ教徒が一心に祈る姿を目の当たりにすれば、その美しさに心打たれることでしょう。
また、観光スポットとはいえ、神聖な場所ですので、極端に肌を見せるような格好は好ましくありません。

公式サイト: https://english.thekotel.org/

3. 岩のドーム(エルサレム)

青空の下、金色に輝く岩のドーム

イスラム教の聖地である岩のドームは、預言者ムハンマドが昇天した場所と言われるエルサレム旧市街にあるイスラム様式の神殿です。7世紀にウマイヤ朝カリフであるアブド・アルマリクの命令で建立されました。壮大な黄金のドームは高台にあり、街のどこからでも眺めることができます。均整の取れた八角形の姿、色鮮やかな青色のタイルの装飾など見ていて飽きさせません。残念なことにイスラム教徒以外は中に入れませんが、その壮麗な姿を見るために多くの観光客が訪れます。

公式サイト: https://domeoftherock.net/

4. ベト・グヴリン=マレシャ国立公園(マレシャ)

ベト・グヴリン洞窟の中に射し込む一条の光

イスラエルの南部地区にある世界文化遺産、マレシャ=ベト・グヴリンの地下考古遺跡もイスラエルの観光地としては定番のスポットになります。広大な地下を利用した都市空間には、居住地や礼拝堂、貯水槽、墓地などが広がっており、古代の日常生活の雰囲気に浸ることができます。見学ツアーでは、古い歴史に触れながら充実した時間を過ごすことができ、非常に人気の高い観光スポットになっています。

5. 聖母マリア墳墓教会(エルサレム・ケデロンの谷)

聖母マリア墳墓教会の小さな入り口

エルサレムのオリーブ山の麓、ケデロンの谷にあるイエスの母マリアが埋葬された場所とされる教会です。
地下教会になりますので、小さな入り口を通り、スロープを進んだ先には無数のランプが吊るされ幻想的な光景が広がっています。
装飾で纏われた聖母の墓は一見に値し、特に欧米の観光客には人気の観光スポットになっています。また、2000年前のそのままの地を踏むことができる教会のため、歴史の息吹を直に感じることができる点でも、観光客に強い印象を与えているようです。

この綺麗な映像を見ながら、イスラエルの独特な雰囲気を味わって下さい。

6. 昇天教会(エルサレム・オリーブ山)

青空の下で小さく佇む昇天教会

エルサレム東部のオリーブ山の山頂にある、キリストが昇天したと伝えられる場所にある教会です。イスラムの礼拝所として使用されていたため、見た目はモスクに近い形をしています。教会自体は小さな建物ですが、入るためには入場料として5シェケル必要です。見所としては、やはりキリストが昇天する際に残したと言われている足跡がついた石でしょう。そのため、キリスト教徒にとってはとても重要な教会となっており、祈りを捧げる人達が後を絶たず、いつも混雑しています。

7. 最後の晩餐の部屋(エルサレム・シオンの山)

ゴシック様式の最後の晩餐の部屋

最後の晩餐の部屋は、シオンの山にあるゴシック様式の建物の中にあります。レオナルド・ダヴィンチの名画でも知られる、イエス・キリストが処刑される前夜、弟子達と食事をしたといわれる場所です。この部屋の下の階には、ダビデ王の墓もあり、キリスト教にとって重要な史跡群をまとめて見ることができます。この場所は、聖書の物語に魅了されている旅行者にとって特におすすめの観光名所になっています。

8. バハーイー庭園(ハイファ)

緑豊かなバハーイー庭園

イスラエルの海の玄関口とも言える北部の都市ハイファにあり、バハーイー教の聖地であるバーブ廟の庭園です。
2008年には世界文化遺産に登録されました。バロック様式の豪華な建物とその周りの豊かな木々や四季の草花の美しさは、現実離れした印象を見る者に与えます。庭園自体の美しさもさることながら、そこから見える街、ガリラヤの丘、地中海のパノラマの景色の評価が高いです。なお、庭園の見学をするためには無料のツアーに参加する必要があります。

公式サイト: http://www.ganbahai.org.il/

9. オリーブ山(エルサレム)

キリスト教会が複数あるオリーブの山

エルサレムで最も有名な観光地と言われるのがこのオリーブ山です。イスラエルの観光地で何を見るか決めていない人は、まずこの山を訪れてはどうでしょうか。標高825mのオリーブ山の展望台からは、旧市街や遥か彼方の死海、そして東のモアブ山まで、素晴らしい眺めが楽しめます。また、オリーブ山のある丘陵地帯には、キリストゆかりの穴場スポット「主の祈りの教会」があります。この教会には、世界中の言葉で刻まれた祈りの言葉が所狭しと並んでいます。

公式サイト: http://www.gethsemane-en.custodia.org/

10. マサダ(アラド)

切り立った崖に佇むマサダ要塞

マサダは死海を望む四方を絶壁に囲まれた孤立峰の頂上にある要塞の遺跡です。世界遺産に登録されており、約2000年前の歴史の証人としての感動を受けられる観光スポットです。また、珍しい野鳥トリストラムや、絶滅危惧種ヌビアアイベックスを見ることもできます。死海に近いことから、世界中から観光客が訪れる人気観光地です。歴史的な遺産の魅力だけでなく、聖書の時代から変わらぬ大自然と、そこに生きる生命の姿はとても印象的で、訪れる観光客に深い感銘を与えています。

公式サイト: http://www.parks.org.il/

訪れるべき他のイスラエルの観光スポット

ここまでイスラエルが誇る観光スポットで、特に必見の10ヶ所をご紹介しました。観光客は古代の雰囲気に完全に没頭できるはずです。しかし、イスラエルには国や歴史とは関係ない魅力的な人気観光地があります。初めての方でも慣れている方でも楽しめるようなイスラエルの訪れるべき観光地を15ヶ所ご紹介しましょう。

11. ヨルダン川(ヘルモン山から死海まで)

うっそうと茂る両岸の中流れる碧いヨルダン川

イエス・キリストが洗礼者ヨハネから洗礼を受けたのがこの川です。キリストが服を脱いだ場所も判明しているため、予約をすれば同じ川で、当時の様子を模した洗礼体験をすることができます。世界遺産で洗礼という貴重な体験をするために多くの観光客が訪れており、順番待ちの列が発生するほどです。洗礼当時の様子がイメージしやすい様に工夫されているため、キリスト教徒でなくても楽しめる人気のスポットです。

12. 水中展望台海洋公園(エイラット)

海の上で白く輝く水中展望台海洋公園の塔

様々なマリンスポーツが盛んなエイラットの中でも、大人から子供まで気軽に紅海の美しさを満喫することができます。海岸から100mほど海にせり出した場所にあり、海面下6mの世界を「展望」できる天然の水族館です。それ以外にも、サメや亀のプール、紅海の魚を集めた水族館、海底世界をバーチャル体験できるオセアナリウムがあり、見所は非常に多いです。
また、上層階にはタワーがあり、周辺諸国が一望できるなど、国境の密接したエイラットならではの楽しみを味わえます。

公式サイト: https://www.coralworld.co.il/en/

13. エン・ゲディ国立公園(エン・ゲディ)

ダビデの滝の水が流れ落ちるエン・ゲディのオアシス

砂漠のオアシスとして、アウトドア・アクティビティが楽しめるスポットとして人気があります。水と緑が豊かな公園内には「ダビデの滝」など滝や泉がたくさんあり、沢歩きを楽しむことができます。自然保護区であり、豊かな水と緑の周りには動物たちも多く、自然の美しさをさらに増しています。自然の中で時間を過ごすのが好きな人にとってリラックスするのに最適です。また、観光客はタルムード時代までさかのぼる古代の集落や、シナゴーグの遺跡を見ることができます。

14. ダビデの塔(エルサレム)

青空の下に白く輝くダビデの塔

ダビデの塔は、ローマ帝国初期にユダヤ王国を統治していたヘロデ大王によって建てられました。現在ではエルサレムの歴史を伝える博物館として利用されています。ダビデの塔の中で最も高いファサエルの塔からのエルサレムの眺めは最高です。歴史博物館として、数々の資料でエルサレム3000年の歴史を辿る常設展示がなされています。19世紀のエルサレムを再現した町の大型模型や城塞の模型などは見応えがあります。城壁を舞台に展開される音と光のショーも観光客に人気です。

15. ヤッファ旧市街(テルアビブ)

夕陽を受けるヤッファの旧市街

毎年何十万人もの観光客が訪れる、テルアビブの美しい街並みが広がっており、情緒たっぷりです。テルアビブの近代的な中心街とは雰囲気が全く異なり、石畳の道やオリエンタルな感じの建物が数多く残っています。そのため観光客が散策するのにとって楽しい場所となっています。オシャレなカフェやアーティストショップ、土産物屋が多く、お土産を買うのにうってつけです。美味しいホムス(ひよこ豆のペースト)屋さんも沢山あり、グルメを楽しむこともできます。

16. ヴィア・ドロローサ(エルサレム)

観光客が行き交うエルサレム旧市街のヴィア・ドロローサ Vladislav Bezrukov
ヴィア・ドロローサのイエス・キリストの歩みを留める路地裏 Lyn Gateley

イエス・キリストが十字架を背負って歩いたと言われる、総督ピラトの宮廷から刑場のあるゴルゴダの丘までの道のことです。
ヴィア・ドロローサにはおよそ1kmの道のりに14のステーション(留)があり、それぞれの留でイエスのエピソードを思いながら、キリスト教徒は巡礼します。
毎週金曜日の15:00には、フランシスコ派の修道士が、第1留から14留まで十字架を担いで行進します。行進には多くの巡礼者や観光客が訪れ、狭い旧市街の道が人であふれかえるほどです。

17. アズリエリセンター(テルアビブ)

3つの巨大な高層ビルが並ぶアズリエリセンター Tomáś Selecký

テルアビブの中心部にある円形、三角、四角の三つの高層ビルと、そのベースにある大型ショッピングセンターの複合体となっています。円形のビルの高さは187mでテルアビブ市内で最も高く、イスラエル全土でも2番目の高さです。この複合施設には、オフィスビル、郵便局、ホテル、レストラン、住居などがあります。買い物の場所としてだけではなく、観光客は最上階にある展望台からの素晴らしい景色に魅了されています。

18. パゴダ・ハウス(テルアビブ)

キングアルバート広場の折衷的なスタイルのパゴダ・ハウス

パゴダ・ハウスは、テルアビブの白い都市群の一つとして数えられます。審美的かつ機能主義、経済的なバウハウス様式を模範とし、地中海性気候と砂漠の気候を見事に適合させた機能的な都市群です。テルアビブの中心地区では、いまだにそうした様式の建物を4000軒以上も見ることができます。これは一都市に集中しているものとしては世界でもほとんどないものです。
2003年にはユネスコの世界遺産として登録され、現代建築に興味がある人にとっては非常に興味深い街となっています。

19. アル=アクサー・モスク(エルサレム)

岩のドームと並ぶアル=アクサー・モスク

パレスチナ地方の古都エルサレムの旧市街にあるイスラム寺院です。聖地である神殿の丘の上に岩のドームの隣に立つ、鈍い銀色のドームのイスラム教の寺院です。世界中のイスラム教のモスクの中でもトップクラスの格を誇ります。他のイスラム寺院とは異なり、金曜日と祝日を除いて、訪問者に宗教的な制限はありません。ただし、政治状況によって制限が変わる可能性がありますので注意してください。

20. 受胎告知教会(ナザレ)

ナザレの受胎告知聖堂の中庭にある純白の聖母マリア像

聖母マリアが天使から受胎を告知された場所とされており、ナザレにある一番の観光地です。世界各国のキリスト教会から聖母子像を描いた絵画が贈られ、敷地内に展示されています。1969年にフランシスコ会により新たに再々建されたため、現在の教会は古色蒼然たる感じはなく、現代様式で非常にセンスの良い上品な教会になっています。内部のステンドグラスはとてもカラフルで、眺めているだけでも飽きがこないです。

公式サイト: https://www.custodia

21. 降誕聖堂(聖誕教会)(ベツレヘム)

降誕聖堂への西側の入り口の白い壁 Neil Ward
降誕聖堂のギリシャ正教会の祭壇 Bashar Nayfeh

世界遺産であるベツレヘムの聖誕教会は、エルサレムの南方にあります。ここは聖母マリアがイエスを産んだとされる伝説の地です。4世紀にローマ帝国のコンスタンティヌス帝が洞窟跡に教会を作ったことが始まりでした。つねに巡礼者や観光客が多いのですが、クリスマスになると、全世界から大勢の観光客が訪れます。ベツレヘムは、聖地である一方で、古くから抗争が絶えない土地です。そのため、危険にさられている危機的遺産として、世界遺産に登録されました。

22. イスラエル国立科学技術・宇宙博物館(ハイファ)

イスラエル国立科学技術・宇宙博物館正面玄関 ToastieIL
イスラエル国立科学技術・宇宙博物館内の航空展の様子 זאב זמיר
イスラエル国立科学技術・宇宙博物館に展示されている戦闘機 Longmotion

この博物館は、1983年に設立されたイスラエルを代表する科学技術博物館です。ハイファの観光スポットとしては上位の人気を誇るこの博物館には、年間約20万人を越える訪問者があります。この博物館の魅力は、子供だけでなく、大人でも楽しめる実践的で楽しい学習体験です。複雑な科学の内容を、分かりやすく楽しい活動に変えてくれる場所となっています。また、博覧会の展示は様々な物理現象を解き明かすものになっており、複数のホールで開催されています。それだけでなく数多くの科学関連の3D映画を展示しており、そこも魅力です。

公式サイト: https://www.madatech

23. カイザリア国立公園(ハイファ)

カイザリア国立公園の古代カイザリアの古代の港とビーチ
カイザリア国立公園にあるアーチ型の通路

地中海に面してローマ帝国時代や、十字軍の遺跡が多く残っている港湾遺跡です。城壁の広場の下には、古い遺跡が海に沿って広がっており、美しい遺跡と地中海の匂いを楽しめます。地中海に映える白い大理石はとても美しく、当時の情景を映し出している国立公園です。また、今日では建造物のかなりの部分が水の下にあり、ダイビングスポットとして人気があります。イスラエルの別荘地帯でもあり、現地の人にとってもこの遺跡と地中海のコントラストはロマンチックな情景です。

公式サイト: https://www.parks.org

24. ロシュハニクラの洞窟(イスラエル北部)

ロッシュハニクラ洞窟の入り口への索道からの眺め
ロッシュハニクラ海の洞窟の中

イスラエルの最も美しい自然観光スポットの一つであるロシュハニクラは、最北部の地中海沿岸にあります。この洞窟は、イスラエル版の青の洞窟とも呼ばれており、観光客人気が非常に高い場所です。長い時間を掛けて海水が浸食してきた絶景は非常に美しく、若者から家族連れまで多くの観光客で賑わっています。また、政治的な衝突をしているレバノンの国境沿いですが、観光地ということもあり、治安も悪くありません。

25. 死海(イスラエル)

死海の海岸の塩鉱床

イスラエルとヨルダンの国境にまたがる死海は、中東の観光地の中でも、最も魅力的な観光地と言えます。本を片手にぷかぷかと死海に浮かぶという、非日常的な体験は一度やったらやみつきになるはずです。また、死海は体験だけではなく、ファンタジーのような美しい風景も見所です。ホテル街の景色の先には、真っ白な雪のような塩のカーペットが広がっています。まるでおとぎ話や映画の中にいるような非現実的な絶景を味わってみてはどうでしょうか。

イスラエルの観光地を色々見てきましたが、紛争地帯の近くとはいえ、決して治安が悪い場所ではなく、魅力的な観光名所がたくさんある国です。特に初めてイスラエルを日数をかけて旅したいと考えられている方にとって、今回の記事をモデルコースとして、ガイドとしていただけたら幸いです。