ロシアのおすすめ観光スポットTOP30

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ロシアは、バルト海沿岸から太平洋まで東西に広がる世界最大の領土を持つ国です。 世界遺産、自然遺産、そして美術遺産の宝庫で、数多くの観光スポットが存在するため、観光ルートに迷ってしまうほどです。

また、東西に広がっているために地方によってまったく雰囲気が異なります。 東側はアジアからの観光客が多く、英語が通じるロシア人が少ないです。 逆に西側に行くほど英語が通じる人も増え、ヨーロッパの雰囲気が濃くなっていきます。 このように地方ごとに特色のあるロシアを、ロシア観光スポットの写真や観光地のレビューを通して、その魅力を感じていただき、ロシア旅行への第一歩を踏み出してみませんか。

今回はロシアの観光スポットでも特に訪れてみたい35ヶ所を紹介致します。

最初に見るべきロシアの観光地リスト

まずロシアで見るべき名所多いのは、世界的に有名な歴史的建造物をはじめ、バレエやサーカスなどの芸術も見所の首都モスクワです。

他にも、エルミタージュ美術館があり、「北のベニス」と称せられて壮大な歴史と文化が色濃く残るサンクトペテルブルクや、スケールの大きい自然を観察できる場所など、非常にロシアには見所が非常に多いです。 ここでは、まずロシアの西側の都市を中心に、見るべき名所を10ヶ所ご紹介します

1. 赤の広場(モスクワ)

聖ワシリイ大聖堂の前に広がる赤の広場

赤の広場は、レーニン廟、国立歴史博物館、クレムリンなどに世界的に有名な建物に囲まれたロシアの首都モスクワを象徴する広場です。

モスクワへ観光に訪れた人は必ず訪れるといって良いほど人気観光地です。 赤の広場の始まりは1493年、当時クレムリンに居住していたイヴァン3世が広場として整理させたことがきっかけでした。 赤の広場の「赤」は、古代スラブ語の「美しい」と語源が同じであり、美しい広場であるということから、このように名付けられたそうです。

また、ソ連時代には5月1日のメーデーの、11月7日の革命記念日のためのパレードが行われていました

2. ペテルゴフ(サンクトペテルブルク)

ペテルゴフ宮殿の噴水と流水階段

バルト海を望む夏の宮殿であるペテルゴフは、18世紀にピョートル大帝がロシア帝国の首都であったサンクトペテルブルグの郊外に建設した宮殿です。

サンクトペテルブルグ歴史地区と関連建造物群としてユネスコの世界遺産に登録されています。 この宮殿は、バルト海に向かって、階段状に低くなる土地に建てられており、最上段にフランス式の庭園、中ほどにヨーロッパ風の大宮殿、そして一番低い場所には噴水が多い公園があります。 この噴水の公園は人気の観光スポットになっており、大小150を越える様々な工夫を凝らした噴水が点在しています。 公園の中にある宮殿をモン・プレジール宮殿でといい、この公園の中で最も海に近く、フィンランド湾を一望できます。

この、ペテルゴフで最初に作られた建物で、ピョートル大帝は大宮殿にいるよりも、この簡素な宮殿を好んでいたそうです。



3. バイカル湖(イルクーツク)

真っ青なバイカル湖

世界で最も古いこの湖は透明度、深さ、そして貯水量が世界一を誇り、固有の生物が数多く生息しています。 世界で唯一、淡水のみに生息するバイカルアザラシや、バイカルオームリという鳥など、合わせて1000種類以上の存在しているのです。 そのため、凍結した湖の上を散策する際に、動物観察やバードウォッチング、また釣りなども楽しむこともできます。

バイカル湖の見所としては、パワースポットとして人気があるシャーマン岩や、水族館が併設されたバイカル湖博物館があります。 博物館の横から出ているケーブルカーに乗って行ける展望台からは、バイカル湖が一望でき、素晴らしい風景を楽しむことができます。

また、バイカル湖でしか食べられない食べ物が、この湖にしか生息しないオームリという幻の魚です。

公式サイト: http://lakebaikal.org/

4. 間欠泉の谷(カムチャッカ)

水蒸気を上がらせる間欠泉の谷

間欠泉の谷は、カムチャッカの世界遺産であるクロノツキー自然保護区にあります。 水柱を噴き上げる大小様々な間欠泉や、音を立てる泥土、そして鉱泉などが数多く存在し、迫力のある地球の活動の様を間近で見ることができます。

ただし、この場所へは陸路からの交通手段が存在せず、ヘリコプターによる空路でしか行くことができません。 火山群の上を飛び、エメラルド色の火山湖などカムチャッカならではの景色を堪能することができます。 到着するまでの間に、窓から見える火山性の窪地や、噴気孔でいっぱいで異星を思い浮かばせる大迫力の光景は、観光客の目を奪うのに十分です。

5. エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)

白とエメラルドグリーンの壁のエルミタージュ美術館の正面

世界三大美術館の一つとして数えられるエルミタージュ美術館は、元々はロシア皇帝が暮らしていた王宮であり、内装も大変見応えがあります。 建物自体が世界遺産に登録されている非常に巨大な美術館であり、小エルミタージュ、旧エルミタージュ、エルミタージュ劇場、冬宮、新エルミタージュの5つに分けられ、現在本館となっている冬宮はロシア帝国ロマノフ朝時代の王宮でした。

ロシアの観光スポットランキングでも勿論トップで、満足度の高い口コミも多く、観光客に高く評価されている人気の観光名所です。 当然、世界的にも貴重な絵画や彫刻を数多く貯蔵しており、その数合わせて300万点以上に上ります。 ですから、全ての展示品を一度に見ることは難しく、日程に余裕がなければ訪れる前に、見たい作品を絞り、展示されている展示室への行き方を把握しておくことをおすすめします。

公式サイト: https://www.hermitagemuseum.org

この綺麗な映像を見ながら、ロシアならではの雰囲気を味わって下さい。

6. ママエフ・クルガン(ヴォルゴグラード)

ママエフ・クルガンの第二次世界大戦記念彫刻

ロシア南部のヴォルゴグラードにあるママエフ・クルガンは、その市街を見下ろす高台にある丘の名前です。 この丘に立つ母なる祖国像は、スターリングラード攻防戦を記念して建てられたもので、剣の先端から台座の天面まで85メートルの、1967年の建造時は世界一の巨像でした。

母なる祖国像へ上っていく階段は200段あり、これは200日続いた戦いの日数になぞらえて作られたそうです。 その周辺には、1942年に長く激しい戦いに関係する巨大な石像がたくさん見受けられます。 母なる祖国像の下から見るヴォルゴグラードは、多くの石像の向こうに広がっており、非常に趣のある風景を味わうことができます

公式サイト: http://www.stalingrad-battle.ru/

7. カザン・クレムリン(カザン)

カザンカ川とヴォルガ川の合流点付近にある丘の上に建つカザン・クレムリン Fendes

カザン・クレムリンは、ロシア連邦を構成するタタールスタン共和国の首都カザンにある世界遺産のクレムリンです。 元々イスラム教徒達によって建てられたクレムリンということもあり、ロシア国内では貴重なイスラム文化を色濃く残すタタール建築となっています。 聖堂とモスクが並び立つ姿は、まさにロシア正教とイスラム教の共存している姿そのものです。 その中心的な建築物が、クル=シャーリフ・モスクで、白亜の壁にコバルトブルーの屋根が美しいヨーロッパ最大級のイスラム建築です。

そのモスクに対し、ロシア正教の代表的な教会がブラゴヴェシェンスキー大聖堂で、カザン・クレムリンで最も古く、印象的な玉ねぎ型の青い屋根と、黄金に輝く鐘楼、白壁のコントラストが美しい建物です。 また、カザン・クレムリンには多くの塔がありますが、その中で最も特異な存在が煉瓦造りの六段塔であるスュユンビケ塔です。

公式サイト: http://kazan-kremlin.ru/

8. トレチャコフ美術館(モスクワ)

トレチャコフ美術館旧館正面入り口に立つP.M.トレチャコフの像

モスクワにあるトレチャコフ美術館は、世界有数のロシアファインアートコレクションで知られる美術館です。 この美術館は、トレチャコフ兄弟が収集したロシアの芸術家たちの作品を、自宅で公開するところから始まり、現在ではロシア最大級の美術館となっています。 「ロシアの芸術家によるロシア美術のための美術館」をモットーに、あらゆる階層の人に開かれた公共美術館として設立されました。

元々はトレチャコフの自宅だったものは展示室に改装され、20世紀初頭にはワスネツォフの設計によって、古代ロシア建築様式の豪奢なファサードが建てられました。 この美術館では、激動のロシアを代表する作家、クラムスコイ、シーシキン、レヴィタンの作品を見ることができます。

また、旧館正面入り口にはトレチャコフの像が立っています。

公式サイト: http://www.tretyakovgallery.ru/

9. クラスナヤポリアナ(ソチ)

クラスナヤポリアナの晴れた日

クラスナヤポリアナは、冬季五輪でも有名なソチにあるスキーリゾートで、冬場の人気観光スポットです。 スキー場エリアが三つに分かれており、一番新しく充実しているのは、オリンピック時に開発されたローザ・クトールです。 川沿いのエリアに、お洒落なホテルやレストラン、他にもお土産ショップが建ち並んでいます。 日本のスキー場と異なっている点は、スキーエリアとホテルエリアが離れており、ゴンドラに乗って向かう点です。

ホテルエリアは標高が低い場所にあるので暖かく、軽装で観光を楽しむこともできます。 勿論、日本のスキー場のようにスキー場のリフト周辺にもホテル街があり、一日中スキーを楽しみたいという人は、ロシアでのホテルはそちらにとることをおすすめします。

スキー場は朝から夕方まで開いていますが、一部は夜スキーも楽しむことができます。

10. ボリショイ劇場(モスクワ)

宵闇の中で明るいボリショイ劇場

ボリショイ劇場は、赤の広場のすぐ近くに建つ神殿のような外観が特徴のオペラとバレエの殿堂です。 八本の円柱が支える屋根の上には、四頭立てのローマ式洗車の銅像があり、この建物の威厳と風格を高めています。 地下鉄のチアトラーイナヤ駅から降りてすぐの場所にあるため、寒い冬でも大丈夫な観光スポットです。 白鳥の湖やくるみ割り人形などのバレエの定番のクラシックが伝統的に公演されています。 バックステージ見学ツアーも実施されており、特別貴賓室やリハーサル見学もできるのでおすすめです。

公式サイト: http://www.bolshoi.ru/

訪れるべき他のロシアの観光スポット

ここまでロシアが誇る観光スポットで、モスクワやサンクトペテルブルクなどの、ロシアの西側を中心に特に必見の10ヶ所をご紹介しました。 ですが、ロシアの魅力は東側の都市にもたくさんあります。特に、シベリア鉄道の東の出発点であり、日本から一番近いヨーロッパであるウラジオストクは魅力たっぷりの観光スポットに溢れています。初めての方でも慣れている方でも楽しめるようなロシアの訪れるべき観光地を25ヶ所ご紹介しましょう。

11. ソロヴェツキー諸島(アルハンゲリスク州)

湖の奥に立つソロヴェツキー修道院

ソロヴェツキー諸島は、六つの島からなり、ロシア北西部の白海の最奥にあるオメガ湾の口を塞ぐように浮かんでいます。 15世紀後半にロシア正教のソロヴェツキー修道院が建てられ、その中にはウスペンスキー教会や、鐘楼などの歴史的な建物が残されており、1982年に世界遺産に登録されました。 白壁と玉ねぎ型のドームを持った修道院の建物、無骨なレンガ造りの城壁、そして美しい海と島の自然のコントラストに彩られています。

ですが、この島には1921年からはソビエト連邦の最初の強制収容所という側面があります。 ここには何万人もの人々が送られ、飢餓や病気、暴力によって亡くなったという負の歴史を記録する場所です。 この世界遺産において観光客は、ロシアの歴史と自然の双方を目にすることができます。

12. ルースキー島連絡橋(ウラジオストク)

夕闇に輝くルースキー島連絡橋

日本から一番近いヨーロッパであるウラジオストクには、世界一の斜張橋があります。 それが、ルースキー島連絡橋、別名ゴールデンブリッジと呼ばれる橋は、2012年7月に開通し、強力なケーブルで吊り下げられています。 ムラヴィヨフ・アムールスキー半島とルースキー島の間の東ボスポラス海峡を跨ぐように架けられているこの橋は、全長が1104mあり、車で渡っていると非常に長く感じるはずです。 また、夜にこの橋を渡ると、遠くの建物の光やコンビナートの明かりが、海で反射しとても綺麗に見えます。

ウラジオストクは日本から数時間で行けるほどの町で、海や山などの自然は日本と似ていますが、建物や食文化は西洋ですので、気軽にヨーロッパを感じたいという人におすすめの町です。

公式サイト: http://rusmost.ru/

13. キジ島の木造教会建築(キジ島)

青空の下に建つキジ島の木造教会

ロシア北西部のオネガ湖に浮かぶキジ島は、ロシア北部から移築された木造建築群を見ることができる穴場スポットです。 ここには、三つの木造教会が並んでおり、それぞれ一番高い教会がプレオブラジェンスカヤ教会、その横に鐘燐、そしてポクロフスカヤ教会となります。

最も特筆すべき点は、建物に一切釘を使用していないことで、目地さえも木から作られているほどです。 玉ねぎ型のドームが重なった姿は、まるでおとぎ話の世界のような印象を与えてくれます。 元々は先住民の神聖な儀式の場所だったこの島に、ロシア正教の教会が建てられたのが16世紀頃でした。 その後、1714年にはプレオブラジェンスカヤ教会が建てられ、1990年にユネスコの世界遺産に登録されました。

14. ノヴゴロドのクレムリン(ヴェリーキー・ノヴゴロド)

森の中に並ぶノヴゴロドのクレムリンの塔と城壁

ノヴゴロドはイリメニ湖とそこから流れ出るヴォルホフ川に沿って位置する、ロシア最古の都市です。 ニジニ・ノヴゴロドと区別するために、正式名称としては大ノヴゴロド(ヴェリーキー・ノヴゴロド)と呼ばれることもあります。 中世までノヴゴロド公国として存在しており、1992年にノヴゴロドと周辺の文化財としてユネスコの世界遺産に登録されました。

最初のクレムリンは、ノヴゴロド公国を建国したリューリクによって建造され、現在では周囲を囲む1386メートルの城壁と、九つの塔で構成されています。 このクレムリンの見所としては、聖ソフィア大聖堂とロシア建国一千年記念碑、そして数々のロシア正教の教会があります。

15. クングールの氷の洞窟(クングール)

つららが伸びるクングールの氷の洞窟

貿易と手工業の中心地として、18世紀にはウラル山脈地帯で最も大きな都市であったグングールは、豊かな文化遺産と自然を保存しており、ロシア中部地方で最も魅力的な都市です。 そんなグングールにある氷の洞窟は、ロシアで最も美しいと考えられている洞窟で、洞窟内部の表面は古くからある氷と霜で覆われています。 この洞窟の湖は光を受けてエメラルドグリーンに輝き、鍾乳石の上から伸びるつららは、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

70もの湖を持つ世界で7番目に大きく、種類としてはカルスト台地にある石灰岩の洞窟です。 大きさ以上に氷がここまで成長する鍾乳洞は世界的にも珍しい、魅力的な観光名所となっています。

公式サイト: http://kungurcave.ru/

16. 聖ワシリイ大聖堂(モスクワ)

赤の広場に立つ聖ワシリイ大聖堂

聖ワシリイ大聖堂は、正式名称を「堀の生神女庇護大聖堂」という、モスクワの赤の広場に立つロシア正教の大聖堂です。

1551年から5年の歳月を掛けて、イヴァン4世が勝利をもたらした事を記念として建築されました。 塔の先端に玉ねぎ型のカラフルなドームが乗っており、一度見たら虜になってしまう観光客が多いです。 昼間の太陽の下の大聖堂の姿も美しいのですが、夕日を浴びたり、夜にライトアップされたりしている姿は、ひと味違った雰囲気を味わえるはずです。

勿論、大聖堂の内部も、鮮やかな壁画や絵画に彩られており、外観に負けない迫力のある美しさを持っています。 また、大聖堂をモチーフにした可愛いお土産もあるので、ロシア旅行の記念品を買い物する場合には、是非ここで手に入れることをおすすめします。

公式サイト: https://shm.ru/museum

17. ツァールスコエ・セロー博物館保護区(プーシキン)

紅葉の下で大理石の胸像が並んでいるキャサリン公園

ツァールスコエ・セロー博物館保護区は、かつてのプーシキン市だった場所にある、ロシア皇帝の離宮、エカテリーナ宮殿などが集まる避暑地です。 サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群の一つとして世界遺産に登録されています。

ここの一番の人気観光スポットは、エルミタージュ美術館と並ぶ、サンクトペテルブルクの人気観光地であるエカテリーナ宮殿です。 1717年にエカテリーナ1世が、夏の避暑用の宮殿として造らせたものですが、その中でも琥珀の間と呼ばれる、部屋の装飾が全て琥珀でできた一室は、非常に美しいです。 春から秋にかけて世界中から観光客が訪れ、個人ではチケットがとりづらいので、ロシアでの観光ツアーを行う場合は、サンクトペテルブルクからの日帰りツアーがおすすめです。

公式サイト: http://tzar.ru/

18. 黄金の環(モスクワ北東近郊にある都市群)

青空の下に城壁の前を川が流れる黄金の環の風景
コストロマ博物館の池のほとりに立つ木造教会

黄金の環とは、ロシアの古都群をめぐる観光ルートのことで、モスクワを中心に輪を描くように位置することからこのように呼ばれています。

公式的には8都市(セルギエフ・ポサード、ペレスラブリ・ザレスキー、ロストフ・ヴェリーキー、ヤロスラヴリ、コストロマ、イワノヴォ、スーズダリ、ウラジーミル)からなり、さらに5都市(アレクサンドロフ、ユーリエフ・ポーリスキー、トゥタエフ、ウグリチ、プリョス)を加える場合もあります。 中世の姿を今でも留めている都市も多く、白い石造りの教会や、中世のテントの建物など、タイムスリップしたような感覚を味わえ、年間100万人を超える観光客が集まる人気の観光名所群です。 また、ここでは中世建築や民芸品に触れられるだけでなく、ロシアの伝統的な料理や、地元グルメを味わうこともできます。

ロストフの玉ねぎや、カワカマス、ヤロスラヴリ製スカモルツァチーズなど、ここでしか食べられないものを是非食べて欲しいです。

公式サイト: http://www.goldenringunion

19. ニジニノヴゴロド・クレムリン(ニジニ・ノヴゴロド)

ニジニノヴゴロド・クレムリンへ向かう階段

ニジニ・ノヴゴロドは、ロシア第4番目の都市で、1221年に築かれた東部の要塞を起源とする商工業都市です。 この「ニジニ」はロシア語で「下の」という意味で、ロシア北部にある古都ノヴゴロド特別するためにつけられています。

この街のクレムリンは、赤レンガで造られているのが特徴で、ヴォルガ川とオカ川が合流するところを見下ろせる丘の上に建っています。 クレムリンの壁を守るように13基の塔が立っており、ルネッサンス様式とスターリン様式で調和の取れた非常に美しい建築物です。

また、ロシアの文豪ゴーリキーの故郷としても有名で、劇場、コンサートホール、教会など観光名所がたくさんあります。

公式サイト: https://ngiamz.ru

20. ネルリの生神女庇護聖堂(ボゴリュボボ)

緑鮮やかな水辺に立つネルリの生神女庇護聖堂

ネルリ川の河畔に立つ生神女庇護聖堂は、またの名をポクロフ聖堂、ポクロフ・ナ・ネルリ聖堂ともいう、ロシア正教の聖堂です。

ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群の一部として、1992年にユネスコの世界遺産に登録されました。 ロシア風のギリシア十字式で造られたこの聖堂は、白亜の外壁をこの地方特有の浮彫で飾っており、小ぶりながらもロシアで最も美しい教会トップ10にノミネートされるほど評価されています。

中世ロシアの象徴としても名高い優雅な聖堂は、ウラジーミル近郊の「白鳥」とたとえられるほどです。 ただし、春先は川の洪水によって教会の近くまで行けないことがありますので気をつけましょう。

21. 防護巡洋艦アヴローラ(サンクトペテルブルク)

サンクトペテルブルクの堤防に係留されている防護巡洋艦アヴローラ

防護巡洋艦アヴローラは、ロシア人にとって、1917年の十月革命の号砲を撃ったとされる伝説的な軍艦です。 19世紀末に建造され、ローマ神話の曙の女神にちなみ、アヴローラと命名されたこの軍艦は、ロシアの近現代史の様々な事件に関わってきました。

日露戦争ではバルチック艦隊の一員として、第一次世界大戦では陸上部隊の支援要員、そして一度は退役していたものの独ソ戦では対空防衛をになうために再び軍務に就きましたが、沈むことなく戦いの日々を終えたのです。 現在は、博物館としてサンクトペテルブルクのネヴァ川の河岸に係留されており、現存するただ一隻の防護巡洋艦となっています。

公式サイト: http://www.navalmuseum

22. マンププニョルの巨石群(コミ共和国トロイツコ・ペチョルスキー地区)

草原の中に立ち並ぶマンププニョルの巨石群

地元の人々から「突き出たもの」と呼ばれているマンププニョルの巨石群は、トロイツコ・ペチョルスキー地区にあります。 この奇跡的な石柱は、数百万年に強風と降水、そして酷寒によって崩れ落ちた山々の残骸であるとされています。 そんな高さ30から40メートルの7本の巨大な石柱が並ぶ様子は壮観で、ロシアの七不思議の一つに選ばれました。 また、このマンププニョルの巨石群に向かう道のりは非常に遠く、歩いて行くツアーであれば2週間も掛かるため、ペルミから日帰りのヘリコプターツアーを利用するのをおすすめします。

23. カムチャッカの火山群(カムチャッカ)

雪化粧され真っ白な夜明けのコリャツキー火山

世界遺産でもあるカムチャッカの火山群は、ロシア東部のカムチャッカ半島にある2つの自然保護区と3つの自然公園を対象として成立した自然遺産です。 このカムチャッカ半島は、2つのプレートが重なる位置にあり、「火山の博物館」という異名を取るほど、活発な火山活動が見られ、その活火山の数は29にも及びます。

溶岩や火山灰が堆積することでできた山体を氷河が削ることで、独特の地形を形成しており、溶岩の黒と白い氷雪、そして緑に彩られた火山はカムチャッカ半島を象徴する景色となりました。 また、間欠泉、火山ガスの噴出、温泉の湧出など、あらゆる火山現象が観測できるのもこの場所の魅力となっています。

その一方で、この火山活動により開発があまり行われてこなかったことで、生物多様性が十分保持され、ハイキングや動物観察を楽しむことができます。

24. レナ川の柱群(ヤクート)

レナ川の畔に立ち並ぶ岩石の柱群

ヤクートのレナ川の畔には、長さ約80キロにかけて石の尾根がずらりと並んでいます。 2012年にはユネスコがロシアの世界自然遺産として登録されたこの石柱群は、高さ200メートルに達する場所もあるほどです。

この石柱群が生まれたのは、5億年前に海底から隆起した石灰岩が、ロシア特有の温度差により、氷結と解凍を繰り返す中、石が削られていくことで形成されました。 そのような経緯があるため、ここは世界に三つしかないカンブリア紀の化石を産出する場所にもなっています。

また、石柱群の中を流れるレナ川は、流域面積世界9位、長さは世界10位の大河であり、クルージングを楽しむこともできます。 石柱の並ぶ壮観な景色と、レナ川の水面に反射した美しい景色を楽しんでみてはどうでしょうか。

公式サイト: http://lenapillars.ru/

25. クルシャリフモスク(カザン)

セルリアンブルーの屋根のクルシャリフモスク

タタールスタン共和国の首都カザンにあるクルシャリフモスクは、2005年に再建されたヨーロッパ最大級のイスラム建築です。

クルシャリフという名前は、タタールスタン初代大統領がイスラムの偉人の名を冠したものです。 このモスクは、16世紀にカザン・ハン国により建造されましたが、その後イワン雷帝率いるロシア軍によって破壊され、そして現代に甦りました。 色鮮やかな白と青のコントラストが美しく、ハフィントン・ポスト紙などは世界で最も印象的なモスクの一つと称賛しています。 建物の中も外観に負けないほど豪華絢爛で、シャンデリアや絨毯、ステンドグラスが非常に美しいです。

また、イスラム教徒ではない人用の見学用のバルコニーが用意されているので、中の様子を見ることもできます。

26. ツバメの巣城(ガスプラ)

ヤルタ湾に突き出したように立つツバメの巣城
絶壁の上に鎮座するツバメの巣城

ツバメの巣城は、クリミア半島のヤルタとアルプカの間にある小さな温泉街、ガスプラにあります。 この城は、1912年にレオニード・シャーウッドが、ドイツ人実業家のためにネオゴシック様式で立てた一風変わった城でした。 どのように特徴的かと言えば、オーロラクリフという黒海に突き出たクリミア半島の断崖絶壁の上に建てられていることです。 しかも、奥行き20メートル、幅10メートルしかない小ぶりで、まさにツバメの巣という名にふさわしい城と言えます。

リゾート地として有名なクリミア半島にやってくる観光客が数多く訪れる人気の観光名所です。 以前はレストランとして利用されていましたが、現在では絶景を求める観光客が訪れたり、展覧会などのイベント会場として使われたりしているようです。

公式サイト: https://замок-ласточкино

27. サヤノシュシェンスカヤダム(エニセイ川

エニセイ川をせき止めるサヤノシュシェンスカヤダム

サヤノシュシェンスカヤダムは、エニセイ川に建設された、世界一の高さ242メートルの重力式アーチダムです。 エニセイ川沿いのチェリョームシキ村にあるサヤノシュシェンスカヤ水力発電所に送水し、最大640万キロワットの電力を発生します。

ロシアでは最大の発電量を誇り、世界でも第6位の規模を持つ、非常に大きな発電所です。 雪山に囲まれた壮大な建築物は、外観だけでなく、タービンなどの機械が収められたダム底部も、厚さ100メートルの壁に覆われており、力強い作りとなっている。 しかし、2009年8月に老朽化した送水管が破裂する事故が起こり、死者75名にも及ぶ被害を出してしまいました。

その際の風景は、まるで巨大な氷山に襲われたかのように凍り付いてしまいましたが、2014年には完全復旧し、送電を再開しています。

公式サイト: http://www.sshges.

28. シーハン山脈(バシキリア)

広大な大地にぽっかりと立つトラタウ山

バシキリアのシーハン山脈は、サンゴ礁を起源とする石灰岩で構成された山々が集まってなりたっています。 その中心となるのがトラタウ山で、緑の草原の上に白い円錐形の山が立ち、その上に青空が広がるという景色が有名です。 この色合いは、ロシア連邦を構成するバシコルトスタン共和国の共和国旗の青、白、緑の水平三色に象徴されています。 また、1948年から1955年までシーハン山脈のふもとには、刑務所があり囚人達はシーハン山脈の石灰岩を採掘していました。

その結果、元々、このシーハン山脈はユラクタウ、クシュタウ、トラタウ、シャフタウの四つの山から構成されていましたが、今では三つになってしまっています。 このような産業活動から保護するために、一度は、天然記念物として認められていたシーハン山脈でしたが、現在再び開発許可を求められており、消滅の危機にさらされています。

29. エルブルス山(コーカサス)

雪化粧されたエルブルス山

コーカサス山脈の最高峰であるエルブルス山は、ロシアの最高峰としてだけではなく、ヨーロッパの最高峰でもあります。 コーカサス山脈は5つの峰からなり、海抜は5000メートルを超え、周囲の山よりも1000メートルも高いため、美しい山容を遠くの町から眺めることもできます。 3800メートル地点のガラパシ小屋までは、麓からロープウェイとリフトを使っていけるため、観光客やスキーヤーたちで賑わっています。

アラビア語で「白い」を意味するエルブルスという名前を冠するだけあって、山は年中雪に覆われており、数多くの氷河を見ることもできます。 登山をするにあたっては、決して技術的に難しくはないのですが、黒海の影響を受けるために天候が変わりやすいので、天候判断だけは気をつけて上ることが大切です。

30. プレセツク宇宙基地(アルハンゲリスク州)

プレセツク宇宙基地にあるソユーズロケットの発射台

ロシアのアルハンゲリスク州にあるロケット発射場がプレセツク宇宙基地です。 元々この基地は、旧ソ連時代の当初大陸間弾道ミサイルの試験場でした。 1966年から軍事衛星の打ち上げが始まると同時に、北部宇宙基地と呼ばれるようになりました。 1990年代初頭までは世界で最も打ち上げ回数の多い発射場でしたが、東西冷戦が緩和されたことで減少傾向にはあります。

しかし、カザフスタンが独立したことで、バイコヌール宇宙基地が領土外となってしまったため、プレセツク宇宙基地の利用は将来的に増加するといわれています。 現在、プレセツク宇宙基地から発射されているロケットは、スタールト、ソユーズ、モルニヤなどです。 また、この施設内には、飛行場や打ち上げ追跡センターと共に、ヨーロッパでは最大規模の酸素液化工場が併設されています。

31. シベリア鉄道(ロシア)

バイカル湖の横を走るシベリア鉄道の貨物列車 Sorovas

シベリア鉄道とは、ウラジオストクからモスクワまでの9000キロを走る、世界最長の大陸を横断する鉄道です。 この鉄道の代表格であるロシア号は、一週間を掛けて、途中停車を繰り返しながらユーラシア大陸を横断します。 車窓を眺めながら贅沢な時間を味わえる、このシベリア鉄道の魅力は大きく三つに分けられます。 一つ目は、世界最長の鉄道に揺られ、のんびりとした時間が過ごせますので、時間を忘れた鉄道旅を味わえる点です。

その際、同じ客車の同乗者や、地元の方とのコミュニケーションをとることも旅の楽しみになるでしょう。 二つ目は、鉄道の旅ですので食堂車を利用したり、停車駅で食べ物を買ったりして、地元のロシア料理を楽しめることです。

最後に三つ目は、途中下車しながら観光しつつ旅ができるということです。 ただ列車に揺られて七日間を過ごすのではなく、気になった町の観光をするのも、良い思い出になること間違いありません。

32. アルタイの黄金山地(シベリア)

馬が放牧されているアルタイの黄金山地

1998年に、ユネスコの世界自然遺産に登録されたのがアルタイの黄金山地です。 西シベリアとモンゴルにまたがる、アルタイ山脈のうち、ロシア領内にあるアルタイ自然保護区、カトゥン自然保護区、テレツコイェ湖、ベルーハ山、ウコク高原を含む一帯などが対象とされています。 人気のある歴史的名所はロシアのヨーロッパ地域に集中していますが、アジア地域は壮大で自然をそのまま残していることが多いです。

そのため、ステップ、森林ステップ、混合林、高山植物まで非常に多彩な植生を見せています。 また、ユキヒョウやアルタイ・アルガリなどの、絶滅が危惧されている哺乳類の生息地域として、シベリア中央部の自然環境が保存されている場所です。

この黄金山地という名称の由来は、「アルタイ」という言葉が「金の山」を意味するだけでなく、かつては金の鉱脈があった地域ということから来ています。

33. ハンの宮殿(バフチサライ)

森の中に立っているハンの宮殿 Jean & Nathalie
カーンの宮殿のパントリールーム Jean & Nathalie

ハンの宮殿は、クリミア半島の南部の町バフチサライにある、世界に現在まで残っている、唯一のクリミア・タタール式宮殿建築物です。

バフチサライは、モンゴルの流れを汲むトルコ系ムスリム国家であるクリミア・ハン国の首都でした。 そのため、1551年に建設が完了したこの宮殿は、ハンのために特別に建てられたステンドグラスやタイル装飾のある建物だけでなく、モスクも存在します。

アジア風な感じを醸しながら、一方で地中海風の雰囲気も漂わせるその外観は、独特の雰囲気の建物です。 宮殿の敷地内で最も有名なモニュメント、後にプーシキンが詩に詠み、バレエにもなった噴水「涙の泉」があります。

公式サイト: http://handvorec.ru/

34. 海の大聖堂(クロンシュタット)

青空の下に立つ白亜の海の大聖堂 Florstein

海の大聖堂は、20世紀初頭に海兵達のために建てられたビザンツ様式の聖堂で、クロンシュタットのシンボルとして人気の観光スポットです。

クロンンシュタットは、フィンランド湾に浮かぶコトリン島に位置する都市え、サンクトペテルブルグの創建と共に作られた要塞の町として、かつてはバルチック艦隊の軍港となっていました。 クロンシュタット歴史地区は世界遺産に登録されており、その代表的な建築物こそがこの海の大聖堂です。 冬の寒さに映える白壁と、青い空や海に溶け込みそうな水色のドーム型の屋根が印象的です。 聖堂の中は、金色をふんだんに利用した豊かな装飾が施され、歴史を物語る写真や模型などが多数展示されています。

また、大聖堂の前の広場には軍の戦死者を供養する永遠の火が灯っており、日露戦争で亡くなった海軍司令官のマカロフ提督の銅像もあります

公式サイト: http://kronshtadtsobor.

35. ナルザンナヤ・ギャラリー(キスロヴォツク)

ナルザンナヤ・ギャラリーの前庭の噴水 Dymmoq
ナルザンナヤ・ギャラリーの大理石の彫像 AlixSaz
ナルザンナヤ・ギャラリーの鉱泉場内部 Laura bera

ロシアの観光地を色々と見てきましたが、東西に伸びた世界最大の国土を持っているため、一回ではとても回りきれないほどの観光スポットがたくさんありました。

ぜひとも今回の記事で見てきた内容をモデルコースとして、ロシアでのガイド代わりに観光スポットを訪れてみてはどうでしょうか。 また、ロシアというと治安に危険を感じる方がいるかも知れませんが、決してそんなことはありません。 ただし、シリア空爆の影響で国際テロの標的のひとつとなっており、人の大勢集まる場所では一定のリスクがあるので注意してください。

ですが、恐れすぎることはなく、数千万人の観光客を魅了するロシアをこれから何度も楽しんでいただければ幸いです。