オランダのおすすめ観光スポットTOP25

オランダと言えば、一面に咲き乱れるチューリップと、運河沿いの風車が美しいというような光景を思い浮かべる方は多いと思います。勿論、オランダの魅力はそれだけではなく、アンネ・フランクゆかりの歴史の地や、ハイネケンビールが生まれた地など、都市ごとに異なる魅力の観光スポットを備えています。オランダ観光スポットの写真や観光地のレビューを通して、オランダへの旅行に一歩踏み出してみませんか。今回はオランダの観光スポットでも特に訪れてみたい25ヶ所を紹介致します。

最初に見るべきオランダの観光地リスト

運河が張り巡らされた水の都オランダは、とにかく風景が綺麗で、インスタ映えする憧れのフォトジェニックスポットです。特に、チューリップを中心に様々な咲き誇る3月から5月までがオランダのベストな観光時期となります。まずは、アムステルダムを中心に、オランダ観光で外せないスポットからちょっと穴場スポットまで、オランダで見るべき名所を10ヶ所ご紹介します。

1. アムステルダムの運河(アムステルダム)

朝焼けに照らされるアムステルダムの運河

オランダの首都アムステルダムは北のヴェネツィアと呼ばれる美しい水の都です。中央駅を中心に扇形に運河が広がっており、その環状運河地区は2010年に世界遺産に登録されました。夏には、美しい運河にボートが行き交い、並んだオープンカフェでワインやビールを片手にゆっくりとした時間を過ごす人々で賑わいます。運河クルーズで水上から街並みを眺めるのも、運河沿いの散歩をするのも、どちらもおすすめです。

公式サイト: http://www.hetgrachtenhuis.nl/en/



2. ネモ科学技術博物館(アムステルダム)

緑の船のような形状をしたネモ科学技術博物館

アムステルダム中央駅の近くにあるNEMO科学技術博物館は、オランダ最大の科学博物館になります。展示や劇場でのショー、映画、ワークショップやデモンストレーションなど、様々な体験を楽しむことができ、新しい発見に心躍らせるはずです。博物館という名前ですが、遊べるコンテンツの多さから、子供にとってはとても良い遊び場になっています。冬や天気の悪い日の観光にうってつけで、現地で手配できるオランダでの観光ツアーとして、ネモへ行く日本語ツアーもあります。

公式サイト: https://www.nemosciencemuseum



3. デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園(ヘルダーラント州)

黄金色に紅葉しているデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園

デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園は、アーネムとアペルドールンの間にあるオランダ最大級の連続した自然保護区です。5400ヘクタールもの広大な敷地をもち、美しい自然の景観の中をハイキングしたり、白い無料自転車でサイクリングしたりできます。公園では、年間を通して、サファリや森林レンジャーのガイドによる散策ツアー、馬の日、フェルウェの地元の特産品市場など、様々な活動やイベントが開催されています。

公式サイト: https://www.hogeveluwe.nl/en

4. デ・ハール城(ユトレヒト)

湖に囲まれたデ・ハール城

デ・ハール城はユトレヒト郊外にある、ヴァン・ザイレン家が所有するネオゴチック様式の中世のお城です。中世の雰囲気が漂い、まるでおとぎの国のようなこのお城は、ガイドツアーで内部を見学することができます。ため息が漏れそうなほど美しいステンドグラスがちりばめられたホールや、世界各地から集められたアンティークの展示は見所です。また、四季折々の花々が咲き誇る庭園では、ゆっくりと散策をしたり、ピクニックをしたりと、様々な楽しみ方があります。

公式サイト: https://www.kasteeldehaar.nl/

5. ビネンホフ(デン・ハーグ)

ホフファイファーの池を望むビネンホフ

オランダ語で「内庭」という意味のビネンホフは、北海沿岸のオランダ第3都市デン・ハーグにあります。ビネンホフで最も人目を引くのは、伯爵の城として建設されたリデルザールと呼ばれる中世建築です。現在は国会議事堂として機能しており、この他に総理府、外務省などの中央官庁、オランダ首相の執務室もあります。他にもフェルメールの絵画で有名なマウリッツ・ハウス美術館もビネンホフの一角にあり、デン・ハーグの見所が集まっている場所でもあります。

この綺麗な映像を見ながら、オランダならではの雰囲気を味わって下さい。

6. アムステルダム国立美術館(アムステルダム)

池を前にするアムステルダム国立美術館の正面

オランダで口コミ評価が最も高い観光スポットと言えば、1885年に開館したアムステルダム国立美術館です。レンブラントの『夜警』やフェルメールの『牛乳を注ぐ女』をはじめとする名画をはじめとして、中世・ルネッサンス期から現代までの芸術作品を所蔵しているオランダ最大の美術館です。赤茶色をしたレンガの建物の外観は、アムステルダム中央駅と設計者が同じためどことなく雰囲気が似ています。

公式サイト: https://www.rijksmuseum.nl/en

7. キューケンホフ公園(リッセ)

色とりどりのチューリップが咲くキューケンホフ公園

オランダの観光スポットランキング1位の観光名所と言えば、ヨーロッパの庭とも呼ばれ、世界一有名な最大規模のフラワーパークであるキューケンホフ公園です。アムステルダム近郊の小さな町リッセにある世界最大の球根花の楽園となります。3月中旬から5月中旬の開園期間中、東京ドーム約8個分にあたる広大な園内には、オランダの象徴チューリップを中心に、スイセン、ヒヤシンスなど700万本以上の花々が咲き誇ります。

公式サイト: https://keukenhof.nl/en/

8. デルフト市庁舎(デルフト)

赤い鎧戸が印象的なデルフト市庁舎正面

町の中心にあるマルクト広場に面したデルフトの市庁舎は、フェルメールが結婚のために訪れた場所として有名です。古い市庁舎が17世紀に火事で焼失し、その後再建されたルネッサンス様式の建物となります。非常に可愛らしい雰囲気を持った建物で、赤色の鎧戸が印象的で、こぢんまりとしています。市庁舎の建物には、オレンジ・ナッソーの王子の肖像画が保存されており、中世の拷問器具に特化した博物館もあります。

9. レッドライトディストリクト(アムステルダム)

赤いネオンライトで彩られた建物

レッドライトディストリクトとは、アムステルダムの風俗街の飾り窓地区のことです。赤いライトで彩られた建物が独特の雰囲気を作り出し、他の街では見られない、特別な光景を目にすることができます。そもそも個人の価値観を重んじるオランダでは、売春は合法のため、現在でも多くの女性がここで働いています。これは禁止よりもコントロールという観点で、単純に禁止をして犯罪の温床にならないようにするためです。

10. 王宮(アムステルダム)

チューリップの花咲くダム広場の前に立つ王宮

アムステルダムのダム広場で最も目を引く建物である王宮は、17世紀に建設され、元々は市庁舎として利用されていました。建設後の200年の間、ヨーロッパ最大の市庁舎であり、現在は迎賓館として使われています。一般公開も行っており、豪華なシャンデリアや大理石の床などの内装や、壮麗な芸術品などを見ることができます。特に荘厳華麗な中央ホールは王宮の見所で、豪華な装飾やレリーフに加え、大理石の床上に表現された世界地図が、かつての繁栄を感じさせてくれます。

公式サイト: https://www.paleisamsterdam.nl/en/

訪れるべき他のオランダの観光スポット

ここまでオランダが誇る観光スポットで、アムステルダムを中心に美景の観光スポット10ヶ所をご紹介しました。ですがオランダには、ロッテルダム、ハーレムなど歴史と新しい文化を感じさせてくれる魅力的な観光名所があります。初めての方でも慣れている方でも楽しめるようなオランダの訪れるべき観光地を15ヶ所ご紹介しましょう。

11. デ・アデリアーン風車(ハーレム)

スパールネ川のほとりにたたずむデ・アデリアーン風車

チューリップなどの球根栽培の中心として、花の町として親しまれてきたオランダの古都ハーレムの中心にあるスパールネ川のほとりにデ・アドリアーン風車は立っています。セメントの原料を砕き、嗅ぎタバコの原料となる葉の粉砕、穀物の製粉のためにこの風車は1778年に建てられました。1932年の火災で一度焼失しましたが、ハーレム市民の手によって2002年に再建されたもので、今は内部が公開され、自由に見学することができます。

12. ユーロマスト(ロッテルダム)

青空に向かって伸びるユーロマスト

ユーロマストは、1958年から1960年にかけて建設されたロッテルダムのタワー建造物です。185メートルの高さから、ロッテルダム周辺の景色を見下ろせ、晴れた日には、80キロ離れたアントワープまで見渡すことができます。展望台にはレストランが設置されており、国際色豊かなメニューには、魚や仔牛の肉を使ったグルメを楽しめます。また、地上まで垂直に降りるアブザイレンに挑戦することもできます。

13. ハイネケン・エクスペリエンス(アムステルダム)

茶色い壁のハイネケン・エクスペリエンス

世界的に人気のあるビールである、ハイネケンが誕生したオランダの首都アムステルダムに、ハイネケン・エクスペリエンスという体験型ミュージアムはあります。アムステルダムに位置する多数の博物館の中でも観光客に強い人気を誇る観光スポットとなっています。様々な展示によりハイネケンの歴史を学べ、ビールの製造過程に触れられ、そして試飲ができます。お土産ブースでは、自分の名前を刻印されたビールやグラスを買うことができます。

公式サイト: https://www.heineken.com/

14. ハッシュ・マリファナ&ヘンプ博物館(アムステルダム)

大麻の絵を展示するハッシュ・マリファナ&ヘンプ博物館 Didier le Ger

アムステルダムにあるハッシュ・マリファナ&ヘンプ博物館は、オランダでは合法化されている大麻に関する博物館です。大麻と人類の歴史を物語る重要なコレクションが展示されており、1985年の開館以来200万人以上の来館者があります。大麻の世界的影響力と歴史的重要性を研究する目的で開設され、産業目的の農作物としての麻の利用法にも焦点を当てています。展示での解説以外にギフトショップで、衣料や化粧品などの麻製品の販売も行っているのでお土産としてもおすすめです。

公式サイト: http://hashmuseum.com/en

15. キュービックハウス(ロッテルダム)

連なっているキュービックハウス

近代ビルが多いロッテルダムの中でもひときわ特徴的な観光名所がこのキュービックハウスです。オランダの建築家ピエト・ブロムによって設計されたこの住宅開発地は、文字通りキューブ型な上に、45度傾いています。一本の木のような家が集まって森を形作っているというイメージのもと建てられました。現在も家として使われている37棟のほぼ全てに住民が住んでおり、1軒のみ一般に公開されています。

公式サイト: http://www.kubuswoning.nl/en/

16. フランス・ハルス博物館(ハーレム)

煉瓦造りのフランス・ハルス博物館 Mcke

1913年にオープンして以来、人気のやまないフランス・ハルス美術館は、ハーレムの有名な観光名所の1つです。フランス・ハルスの絵画だけでなく、ゴッホ、モネ、マネなどの作品もあり、見応えある美術館となっています。16から17世紀の絵画を取り巻く状況を、フランス・ハルスの作品などを通して、革命的な絵画の変化を見ることができます。また、全部で28個の展示室を持つこの美術館は、17世紀のドールハウスの展示や、床壁天井のデザインが全て異なる部屋なども楽しめます。

17. ゴッホ美術館(アムステルダム)

オブジェと並ぶゴッホ美術館 [– Wladyslaw [Disk.]](https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Van

Gogh_Museum_Amsterdam.jpg)_ゴッホ美術館はその名の通り、オランダが生んだ天才画家ファン・ゴッホの作品を多数所蔵する美術館です。代表作である「ひまわり」や「黄色い家」をはじめ、誰しも一度は目にしたことがある絵画が数多くあります。またゴッホ美術館は、アムステルダム国立美術館や市立近代美術館が集まるミュージアム広場に面して建っています。そのため、オランダでのホテルを取るならば、美術館や博物館巡りが便利になるゴッホ美術館の付近に取るのがおすすめです。

公式サイト: https://www.vangog

18. アンネ・フランクの家(アムステルダム)

アンネ・フランクの家の正面 Dietmar Rabich

アムステルダムの旧市街には、第二次世界大戦中にアンネ・フランクとその家族が隠れ家として使用していた家が博物館としてあります。この場所は、訪れる観光客にとって戦争の悲惨さを間近で感じられるため、非常に人気のある観光スポットです。フランク一家が隠れていた当時の様子をそのまま残しており、隠れ家への隠し扉もそのままです。また、ユネスコの記憶遺産となっているアンネの日記ですが、ここにも数冊のノートと一緒に日記の原本も展示されています。

公式サイト: https://www.annefrank

19. マドローダム(デン・ハーグ)

ミニチュアの街並みが展示されているマドローダム Michal Osmenda

マドローダムはデン・ハーグにあるオランダの観光名所を25分の1の大きさに縮小したミニチュアタウンです。オランダの様々な観光名所や田園風景が精巧に作られており、電車やバス、船などの日常生活で見るものが実際に動いているので、非常にリアリティがあります。そのためオランダの全域の雰囲気や建築物を感じることができるテーマパークです。1952年の開園以来、この場所はオランダの入場者数の多いテーマパークでトップ5に入る人気観光地の一つとなっています。

公式サイト: https://www.madurodam

20. フォンデルパーク(アムステルダム)

噴水が吹き出ているフォンデルパークの池 Shizhao

フォンデルパークは、1865年に一般公開されたアムステルダム最大の公園ですが、日本人にとっては穴場スポットの一つです。アムステルダムの中心地にありながら、豊かな緑を満喫できる地元の人々の憩いの場所になっています。旧公園管理事務所や、池面に浮かぶ優雅な音楽堂など、歴史を感じさせる建物が数多く残っています。また、ここでは年間を通じて様々なイベントが開催されており、現地の人との交流を通して、オランダの陽気さと自由さに触れられる場所です。

公式サイト: https://www.hetvondelpark

21. フライトホフ広場(マーストリヒト)

フライトホフ広場に立つ聖セルファース教会 Sergey Ashmarin

オランダ南部の古都マーストリヒトの中心にあるのが、古い石畳や緑豊かな木々が生い茂るフライトホフ広場です。素晴らしい宝物殿を誇るロマネスク様式の聖セルファース教会がすぐ側に立っています。夏になると、フライトホフ広場には屋外カフェテラスが並び、特産の地ビールや名物のフルーツパイなどを楽しむ事ができます。また、野外コンサートなど文化的なイベントが行われたり、冬には野外スケート場がオープンしたりする場所です。

22. ヨルダン地区(アムステルダム)

ヨルダン地区の運河

アムステルダムの中でも運河や景色が一番美しい場所と言えばヨルダン地区になります。可愛らしい小さい家並みと美しい運河からなる地区で、お洒落なショップや伝統的なカフェ、食べ物がおいしいモダンなレストランなどが点在しており、非常に人気の高い観光スポットです。ウォーキングツアーが充実していますが、地元の人のように自転車で回るのもおすすめです。ショッピングで有名な9ストリートや北教会のマーケットなどもあり、お買い物にうってつけです。

23. オランダ野外博物館(アーネム)

風車が展示されているオランダ野外博物館

オランダ野外博物館は、オランダ中東部の街アーネムにある緑に囲まれた広い敷地にオランダ各地の農家や商店などを移築したその名の通り野外にある博物館です。19世紀の産業化により伝統的なオランダの生活が消えていくことを危惧し、アーネムの街に6軒の家屋を移築して始められました。今では90を超える建物が移築されており、オランダの様々な地方の家屋やその中で行われてきた人々の昔の暮らしを再現し伝え続けています。

公式サイト: https://openluchtmuseum

24. ザーンセ・スカンス(ザンダム)

チューリップの広がる中に立つザーンセ・スカンスの風車

ザーンセ・スカンス風車村は、牧歌的な風景の広がる可愛らしいオランダの姿が見られる場所です。現在ではたくさんの風車が見られる人気の観光名所ですが、元々たくさんあったわけではありません。オランダの各地で歴史ある木造家屋が少なくなってきたため、村の人々が伝統的な風車や民家をこの村に移動させて保存するようになりました。その結果、古い街並みとカラフルな風車が立ち並ぶオランダの原風景をまとめたような光景が見られるようになったのです。

公式サイト: https://www.dezaan

25. デルタ計画(オランダ南西部)

ライン川河口に並ぶダム

デルタ計画は、ライン川、マース川、スヘルデ川が流れ込むデルタ地帯を守るために設計された世界最大最強の治水構造物建設です。国の表面積のおよそ半分が海抜1メートル未満であるオランダにとって、海から押し寄せる洪水から街を守ることは死活問題でした。北海沿岸大洪水を機に、ロッテルダムとアントワープ両港への通路を残し、デルタ地帯の島と島のあいだを堤防で締めきりました。その結果、オランダの土地は現在に至るまで長い間平穏を保っています。

公式サイト: http://www.deltawerken

オランダの観光地をいろいろと見てきましたが、チューリップや風車に代表されるように、オランダは美しくてメルヘンな景色が多い国です。国土は九州と同じくらいのサイズしかありませんが非常に観光スポットが多いため日数をかけて見て回りたいところです。その際には、お隣のベルギーの観光地とセットで回ることをおすすめします。ぜひとも今回の記事で見てきた内容をオランダでのガイド代わりにしながら観光スポットを訪れてみてはどうでしょうか。