フィンランドのおすすめ観光スポットTOP25

フィンランドといえば、その国土は約70%を森林、約10%が湖沼や河川に覆われている森と湖の国です。そんなフィンランドの旅のおすすめの時期は、雪や冬のアクティビティを楽しみたいのなら11月から3月までです。一方、白夜の中たくさんのイベントが用意されているのは6月から8月となります。どちらもフィンランドを堪能するのにふさわしいと思います。今回はそんなフィンランドの観光スポットでも特に訪れてみたい25ヶ所を紹介致します。

最初に見るべきフィンランドの観光地リスト

フィンランドには自然と歴史に溢れた観光スポットが数多くあります。ヘルシンキは森と湖の国の首都にふさわしい美しい街です。また、バルト海に面してトゥルク、ナーンタリなどの古都が点在しています。北のラップランドにはロバニエミ、サーリセルカなどの人気リゾートがあります。フィンランド観光スポットの写真や観光地のレビューを通して、森と湖の国の息吹を感じていただきたいと思います。ここでは、まずフィンランドで見るべき名所を10ヶ所ご紹介します。

1. オラヴィリンナ城(サヴォンリンナ)

湖にたたずむオラヴィリンナ城へと向かう橋

オラヴィリンナ城はモスクワ大公国から国境を防衛するため1475年にデンマークの騎士によって築かれた要塞です。今ではフィンランドで最も有名な観光地の一つとなっており、修復されたホールや部屋の中でのオペラも有名で、開催時期には周辺ホテルが大変混雑します。また、日本ではドラゴンクエストに登場する竜王の城のモデルとして知られている場所です。きらびやかな雰囲気のお城ではありませんが、歴史情緒を感じさせる観光スポットです。

公式サイト: www.kansallismuseo.fi



2. レメンヨキ国立公園(ラップランド地域)

湖と森が広がるレメンヨキ国立公園

フィンランド最北に位置する最大の国立公園で、広大な池の周囲には針葉樹林や極地のカンバ林が広がっています。雪のシーズンでなければハイキングを楽しむにはうってつけの場所で、野生のトナカイなどと触れ合うことも可能です。公園エリアには、設備の整ったキャンプファイアーのある小屋を借りることができます。特に秋口は紅葉が非常に美しく、都会の喧噪から逃れてのんびりとした時間を過ごすことができるはずです。



3. トゥルク城(トゥルク)

青空の下のトゥルク城

トゥルク城は、13世紀の半ばにトゥルクを統治する為にスウェーデンによって築かれた国内最古の城であり、要塞です。トゥルク城は現在歴史博物館として公開されており、トゥルク観光の一番の人気観光地となっています。城内の見学ルートは、迷路のような細い通路や階段を進むように組み立てられたものです。そのため、歴史的な史跡でありながら、楽しく見学できるエンターテイメントな要素がたっぷりと詰まっています。

公式サイト: http://www.turku.fi/en/turkucastle

4. サンタクロース村(ロヴァニエミ)

雪の積もったサンタクロース村

フィンランドの観光スポットランキングトップで観光客の評価が高い場所と言えばサンタクロース村です。フィンランド北部のラップランド、ラップ州の州都ロヴァニエミにあります。冬は一面雪に包まれて、大きなもみの木があり、サンタクロースの部屋、郵便局などメルヘンチックな光景が広がっているのです。また、サンタクロースオフィスでは、絵本から出てきたようなサンタクロースが、遠方からはるばるやってきた観光客を出迎えてくれます。

公式サイト: http://www.santaclausvillage.info/

5. スオメンリンナの要塞(ヘルシンキ)

海に沿った形で立っているスオメンリンナの要塞

首都ヘルシンキからフェリーで15分の所にある、橋で結ばれた6つの群島にスオメンリンナの要塞はあります。1748年に当時フィンランドを支配していたスウェーデン王の命令で、この要塞は築かれました。高度な建築技術が集積した人類の歴史上、重要な時代を代表する建築群として世界遺産に登録されました。現在では当時を伝える大砲や砲台、教会、博物館などが点在し、島全体が美しい公園となっています。また、陶器やガラスの工房もあり、アーティストの島とも呼ばれています。

公式サイト: http://www.suomenlinna.fi/ru/

この綺麗な映像を見ながら、フィンランドならではの雰囲気を味わって下さい。

6. 生神女就寝大聖堂(ヘルシンキ)

街並みの中に荘厳に立つ生神女就寝大聖堂

生神女就寝大聖堂は、ヘルシンキにあるフィンランド正教会の大聖堂です。生神女とは聖母マリアの意味で、聖母マリアの永眠を記憶する教会のことです。また、ロシア語風にウスペンスキー大聖堂と呼ばれることもあります。レンガの赤茶色に包まれた壁面、薄緑色をしたドーム状の屋根、金色に輝く尖塔部分という、カトリック教会とは全く異なる絶妙な配色が印象的です。高台からの眺望が素晴らしいので、夕食を食べた後に夕日を見るスポットとしてもおすすめです。

7. テンペリアウキオ教会(ヘルシンキ)

岩肌がむき出しになったテンペリアウキオ教会内部

フィンランドの首都ヘルシンキにあるテンペリアウキオ教会は、ヨーロッパにある一般的な教会のイメージを大きく覆してしまうような穴場スポットの一つです。別名岩の教会と呼ばれており、掘られた岩の中に埋め込まれる作りになっており、自然の荒々しさと荘厳さを持っています。パイプオルガンの演奏や礼拝を見学することもでき、音響効果がすばらしいのでコンサートの時に行ってみるのもおすすめです。

公式サイト: http://www.helsinginkirkot.fi/ru

8. アテネウム美術館(ヘルシンキ)

アテネウム美術館の荘厳な正面玄関

アテネウム美術館はフィンランドとヘルシンキの美術の中心として、年間40万人以上の人が訪れるフィンランド屈指の美術館です。国内最多2万点以上の作品を収蔵しており、フィンランドの古い絵画などが中心で、最近の物よりは、中世から19世紀までの作品が多く展示されています。建物も古くて重厚で、非常に歴史を感じさせる作りになっています。日本ではあまり知られていないフィンランド美術に触れるとても良い機会になるはずです。

公式サイト: http://www.ateneum.fi

9. トゥルク大聖堂(トゥルク)

青空の下に立つトゥルク大聖堂

トゥルク大聖堂は、フィンランドで最も由緒のある教会の一つで、700年の歴史があります。街の中心部のアウラ川の畔に立ち、重厚感のある石造りの塔は、街のどこからでも見えるシンボル的な存在です。フィンランド福音ルーテル派の中心の教会で、フィンランドで最も古い教会であり重要な建築物とされています。白亜の壁が美しく、中央の礼拝堂の祭壇のある空間に残されている華やかなフレスコ画が見所です。

10. セウラサーリ野外博物館(セウラサーリ島)

セウラサーリ野外博物館の木造博物館

セウラサーリ野外博物館は島全体が博物館になっており、森の小径を散歩しながら地元の人のように一日を過ごせる、穴場スポットの一つです。美しい島の森には、フィンランド各地から移築された18世紀~19世紀の貴重な伝統的建物が87棟あり、ピクニック気分でフィンランドの建物の歴史を学べます。無料で申し込めるフィンランドでの観光ツアーを利用すれば、ガイドさんの説明が付いてきますので、より満足する一日を過ごせるはずです。

訪れるべき他のフィンランドの観光スポット

ここまでフィンランドが誇る観光スポットで、特に必見の10ヶ所をご紹介しました。一般的に、寒い冬のイメージが強いフィンランドですが、政府観光局は夏のフィンランド観光も積極的にPRしており、冬だけではなく夏も魅力的な観光地があります。初めての方でも慣れている方でも楽しめるようなフィンランドの訪れるべき観光地を15ヶ所ご紹介しましょう。

11. ムーミンワールド(ナーンタリ)

ムーミンワールドのムーミンの家

フィンランドの南西、ナーンタリにはムーミン谷の世界観が創り出された「ムーミンワールド」というテーマパークがあります。自然ゆたかな島の1つが、まるごとムーミン谷となっている、本場フィンランドでしか味わえない魅力のつまった遊園地です。また、ムーミンのための旅ならば、フィンランドでのホテルはナーンタリスパというリゾートホテルがベストです。ムーミンワールドのそばに立つそのホテルは、全てがムーミンに彩られた限定のムーミンルームがあります。

公式サイト: https://www.moomin.com

12. アドベンチャーパーク(南カルヤラ州・ラウハ市)

綱渡りのアクティビティ

フィンランド東部に位置する南カルヤラ州のラウハにあるアドベンチャーパークは、子どもから大人まで楽しめるアスレチックが豊富です。2歳以上の子どもが一人で体験できるキッズランドに始まり、13最未満の子どもの成長に合わせてディスカバリーコースやファミリーコースがあります。大人向けとしては、230メートルの綱渡りを楽しめるアドベンチャーコースがおすすめです。また、運動能力を高めたい人向けにはスポーツコースも用意されています。

13. サイマー湖(フィンランド南東部)

青空を反射するサイマー湖

サイマー湖は、ロシア国境のほど近くにあるフィンランドで最大の湖で、ヨーロッパで4番目に大きな淡水湖です。湖と森が氷河期そのままの姿で残っており、それが尾根で続いていく独特な地形を持っています。手つかずの緑深い森の中で、国内でもっとも透明な水が光り輝き、フィンランドらしさの根源がある場所です。サイマー湖にしか生息していないサイマーアザラシウォッチングやサイクリングがおすすめです。

14. ヘルシンキ大聖堂(ヘルシンキ)

広間の中心にある白亜のヘルシンキ大聖堂

フィンランド旅行をされた方の口コミの中で最も満足度の高い観光スポットがヘルシンキ大聖堂です。ヘルシンキで2番目古い教会で、毎年35万人以上の人が訪れ、ヘルシンキのシンボルともなっています。白で統一された壁や、世界最大サイズの12使徒の真鍮の彫刻が装飾された屋根、豪華な調度品など、白亜の荘厳な建築は見所十分です。また、ヘルシンキのほぼ中央に位置するため、観光のスタートの場所としても便利です。

公式サイト: http://russian.stnicholasdc.org

15. フィンランド国立博物館(ヘルシンキ)

赤い尖塔が印象的なフィンランド国立博物館

フィンランド国立博物館は1905年から5年の歳月を掛けて建築家ゲセリウス、リンドグレン、サーリノンによって建てられました。フィンランドを代表するナショナルロマンチック様式建築で、その外観は博物館というよりもどこか教会風なのが特徴的です。先史時代から現代までのフィンランドの歴史に関する展示をしている観光名所になります。ヘルシンキの中心で行われるガイド付きツアーに参加して過去の生活に思いをはせるのがおすすめです。

16. 元老院広場(ヘルシンキ)

アレクサンドル2世の銅像が建つ元老院広場

ヘルシンキ大聖堂の前に広がる、御影石が敷き詰められた広場が元老院広場です。石畳の中央には、かつてフィンランドを統治していたロシアの皇帝アレクサンダー二世の像が設置されています。夏場にはこの広場でコンサートやイベントが開催されたり、屋台が出ていたりして、市民や観光客を楽しませています。広場のそばにはカフェやレストランもあり、フィンランドのグルメを楽しみながらホッと一息つけるはずです。

公式サイト: https://www.hel.fi/helsinki

17. エスプラナーディ公園(ヘルシンキ)

ルーネベリの銅像の建つエスプラナーディ公園

フィンランドで最も人気のあるといわれている公園がエスプラナーディ公園です。ヘルシンキ中央駅の側で、東にはマーケット広場、西にはスウェーデン劇場に面しているという好立地のため、どんな季節でも観光客と地元の人で賑わっています。南や北には多くの商店が並び、フィンランドのブランドショップが軒を連ねるヘルシンキ最大のショッピングストリートのため、お土産などの買い物にうってつけです。

18. アルクティクム博物館(ロバニエミ)

ガラスドームでできたアルクティクム博物館 Clemensfranz
ガラス天井から光が射し込むアルクティクム博物館内部 TausP.

アルクティクム博物館は、国立ラップランド大学の北極センターとラップランド地域博物館から構成されています。北極圏の生活習慣や自然、文化、歴史などを学ぶことができ、訪れる観光客は北極圏についての理解を深めることができます。また、アルクティクム博物館の付近は有名なオーロラ鑑賞スポットであり、館内でもオーロラを疑似体験することが可能です。博物館にはカフェも併設されているので、ゆったりと過ごしてみてはどうでしょうか。

公式サイト: https://www.arktikum

19. スパイ博物館(タンペレ)

スパイ博物館の入り口 Catlemur

スパイ博物館は、フィンランド第2の都市タンペレにある、世界で最初にできたスパイに関した博物館です。スパイにまつわる逸話や、スパイがもつ秘密道具、スパイが関係した歴史的な出来事やスパイ活動における手法などを紹介しています。館内では、スパイテストをしたり、他の人の話をスパイのように盗み聞きしたりすることもできます。受付で自分の国の言語で書かれたパンフレットが借りられますので案内に困ることもありません。

公式サイト: http://www.vakoilumuseo

20. セレナウォーターパーク(ヘルシンキ)

セレナウォーターパークのウォータースライダー kallerna
セレナウォーターパークのパノラマ風景 Events 365

セレナウォーターパークは、ヘルシンキの近郊に位置するスカンジナビア最大のウォーターパークです。様々な種類のウォータースライダーが屋外にも屋内にも用意されており、それぞれに巨大なプールが数多くあり、夏のレジャーにうってつけです。冬にはスキーリゾートに様変わりして、年間を通してアクティビティを楽しむことができます。また、レストランやケータリングが用意されており、食べ物で困ることはまったくありません。

公式サイト: https://www.serena.

21. サポッカ・ウォーターガーデン(コトゥカ)

湖に流れ込む滝のあるサポッカ・ウォーターガーデン

サポッカ・ウォーターガーデンは、海に近く、よく整備された公園や緑のエリアがある海辺の街コトゥカにあります。現地の人達にとっても穴場の観光名所ですが、1世紀以上も前に公園に指定され、1990年代初頭に今のような姿になりました。この公園の見所としては、20m級の人口の滝やブロンズでできた動物の彫刻の展示などです。また、非常に静かな環境のため、ランニングやサイクリング、犬を散歩などにうってつけで、特に夕焼けを楽しむのに絶好の場所です。

公式サイト: http://www.kotka.

22. シベリウス・モニュメント(ヘルシンキ)

ステンレスパイプを組合わせて造られたシベリウス・モニュメント Timo Newton-Syms

シベリウス・モニュメントは、御影石で造られたシベリウスの顔の肖像彫刻と、パイプオルガンのモニュメントの二つからなります。これらは、世界的に有名なフィンランドの作曲家シベリウスの業績を記念して造られたシベリウス公園にあります。公園のシンボルとも言えるこれらのモニュメントを背景にして、記念撮影を行う観光名所として人気です。また、このシベリウス公園の魅力の一つとして、園内が夕日の光に包まれる非常に美しいトワイライトタイムがあげられます。

公式サイト: https://www.visitfinland

23. パリッカラ彫刻公園(パリッカラ)

人体像が建ち並ぶパリッカラ彫刻公園 Aulitin.

パリッカラ彫刻公園には、今は亡きヴェイヨ・ロンッコネンによって、約50年の歳月を掛けて作り上げたコンクリート製の像があります。特にヨガのポーズや動物、植物、エイリアンなどモチーフが多く、250以上の彫像が約半ヘクタールにも及ぶ素晴らしい庭園で見ることができます。パリッカラの観光名所の中では最も口コミ数が多く、観光客にとって印象的な観光スポットであるのは間違いありません。

24. イマトランコスキ滝(イマトラ)

水力発電所から排水されることでできる滝 Vestman

イマトランコスキ滝は、水が水力発電所から排水されるときに形成される滝です。元々、サイマー湖から始まりラドガ川に流れ込む都市内を流れるヴオクサ川に自然の滝はありました。その滝はフィンランドのナイアガラと呼ばれ、1772年にロシア皇后にも称賛されたこともあります。しかし、1929年に水力発電所が川に建設され、自然の滝はダムによって塞がれ、放水の際に滝が見られるようになりました。現在、この珍しい風景は数多くの観光客を魅了する観光スポットになっています。

公式サイト: http://www.gosaimaa

25. オウルンヤルヴィ湖(カイヌウ地方)

湖の中の森が美しいオウルンヤルヴィ湖 Fanny Schertzer

カイヌウ地方にあるオウルンヤルヴィ湖は、とても大きくて「カイヌウ地方の海」と呼ばれるほどです。カヌーやカヤックで湖を探索するだけでなく、湖岸でアイスランドホースに乗ることもできます。もっと難易度の高い場所でカヌーを体験してみたい観光客の方のために急流のある川もいくつかあります。また、この湖では本格的な蒸気船クルーズに参加して北の美しい景色を楽しむことが可能です。

公式サイト: https://www.visitkajaani

フィンランドの観光地をいろいろと見てきましたが、自然と歴史にあふれた観光スポットがたくさんあります。全体的に治安が良く、一人で旅しても基本的に問題なく安心して歩き回れる国です。また、一般的に旅行にかかる費用は平均15万円と海外旅行としてはお安く、お隣のスウェーデンの観光とセットで回ることをおすすめします。ぜひとも今回の記事で見てきた内容をフィンランドでのガイド代わりにしながら観光スポットを訪れてみてはどうでしょうか。